「クールな選手はいらない」バスケ日本代表ホーバスHCの熱血指導に河村勇輝が奮起
今シーズンのBリーグ、アシスト数で1試合平均11本と全体トップ、スティール数は23本で日本選手トップ、得点数も140点で日本選手2位と圧倒的な活躍を見せた河村選手。7月に日本代表デビューし、代表最年少ながらアジアカップ、W杯予選でも活躍すると、日本代表ホーバスHCお気に入りに。
ホーバスHCは河村選手のプレーについて、「ディフェンスはすごい。(河村の)スティールが特別のスティール」と絶賛。しかしその期待ゆえ、指導も厳しいと言います。
河村「2月の代表合宿の時はすごく怒られて」
ホーバス「僕はクールな選手はいらない。ハングリーな選手が欲しいです。でしょ?」
河村「それを言われました」
ホーバス「それだったらもう帰っていいって言った。ダメだよ若い選手はそういうこと(消極的なプレー)はダメですよ、でしょ?」
河村「はい。怒られました」
ホーバス「今もちょっと怒ってるよ、思い出すと。(笑)」
8月の試合中、ボールを持った河村選手はシュートを打たず、パスを選択。このプレーの直後、ベンチに下げられホーバスHCに叱られたと言います。
ホーバス「もう彼はもうずっとパス、パス、パスになって、相手も分かっているんですよ。もう彼はシュートしてないから(相手も詰めずに)下がっている。そこを打たないんだったらもう使わないですと言ったんですよね」
しかしその後コートに戻ると、すぐさま3ポイントシュートを決めた河村選手。
ホーバス「そういう気持ちは好きです。僕のプレッシャーに負けると絶対オリンピックとかW杯のプレッシャーには負けるよ。だから僕は河村みたいな選手が好き。怒っても次のプレーはやります!それは好きです。あのリアクションは好きです。(僕のこと)怖いですか?」
河村「いや…怖いです(笑)。でも怖い中にも愛情があって僕もすごく成長できましたし」
ホーバス「あ、良かったよかった」
そんな河村選手にはあるこだわりが。試合前、チームメートに髪を触られ慌てた様子。チームメートに対して「ここ1番大事なところだから。ここが中心だから。ここで固められてるから」と、普段は冷静な河村選手ですが、髪型が崩れることを異常に嫌っていました。
河村「基本的にバスケットしたり、動きがある時は髪の毛ちょっと邪魔になっちゃうので」
ホーバス「イヤ、邪魔しないよ!(笑)」(※ホーバスHCはスキンヘッド)
河村「崩れるんで崩れるとやっぱ集中できなくなる」
ホーバス「わかる!気持ちわかる!笑」
その河村選手擁するバスケットボール男子日本代表は14日、W杯アジア2次予選でカザフスタン代表と対戦します。