【箱根駅伝】順天堂大・三浦龍司「自分の行動でみせていく」最後の箱根路は志願の駅伝主将
■学生ラストイヤーは駅伝主将に志願
前回大会を終えた1か月後の2023年2月、三浦選手は日本選手権クロスカントリーの10キロの部に出場。アップダウンが激しいタフなコースに挑みました。
大学の先輩でもある塩尻和也選手(富士通)に次ぐ2位に入った三浦選手は、「例年以上に自分の走りでみせていく、自分の行動でみせていくところが多いと思うので、後輩・同期に関わらず『こういった選手になりたい』など、自分が頑張っているから自分も頑張ろうって思えるような走りがしたい」と学生ラストシーズンを見据えました。
同年6月には、フランス・パリでダイヤモンドリーグ(陸上競技の世界最高峰リーグ)に出場。世界新記録が誕生したレースで2位に入り、2年ぶりに自身の日本記録を更新(8分09秒91)します。世界との距離を再確認した三浦選手は、「自分のマックスと世界のマックスが一緒の場であったのは、僕にとっても経験値は高い。しっかり現実を見ることができた」と充実感をにじませました。
■主将としての使命 背中で引っ張る主将の決意
世界の舞台で着実に実績を重ねる三浦選手は、海外遠征などでチームを離れることもたびたび。それでもチームの心配はしていません。気心知れた同期の藤原優希選手とのWキャプテン体制で、チームの舵(かじ)を取っているからです。
ある日の練習では、三浦選手が「村尾(2年)はケガしたの?」と藤原選手に尋ね、前回6区を走った2年・村尾雄己選手の状態を確認。痛めているという情報を聞いた三浦選手は、村尾選手の元へ行き、「折れてはいない?筋肉疲労?」と後輩たちに目を配ります。
チーム力の底上げは、主将としての使命。「積極的に後輩へ声かけじゃないですけれど、キャプテンになったら(周りを)見なきゃなって、後輩へアプローチが必要」と責任感を口にします。
世界大会が連戦となると、別メニューが続く三浦選手。夏合宿の1日に密着すると、多くの選手がロード走に出る中で、後輩2人とともにトラックで練習。800m×3本のスピード練習では、三浦選手が順調に練習を消化する中で、苦しい表情をみせる後輩たち。この苦しさがいずれ成長の糧になる、そう言わんばかりに、大きな背中で引っ張る姿がありました。
そしてこの夏合宿の後に再び快挙。8月の世界選手権ブダペスト大会で、3000m障害6位入賞の快挙を成し遂げます。きたる第100回目の箱根駅伝へ、「箱根はやっぱり大学最後ですし、キャプテンとしてもいろいろな意味で走りたいっていうのはあるので、僕たちの学年の最後のまとまりをみせたい」と決意。
志願のキャプテンで迎える第100回の箱根駅伝で、どんな姿をみせてくれるのでしょうか。