五輪2大会連続出場・クライミング楢崎智亜 強さの秘訣は『メダリスト妻のサポート力』
■メダリスト妻のサポート力①「スケジュール調整」
結婚前の東京五輪との違いについて問われると楢崎選手は「メニューの組み方や難易度の調整を啓代に相談していて、プランニングや大会への調整も僕より啓代のほうがうまかった」とスケジュールを啓代さんが作成していることを明かしました。
実際の1か月のスケジュールを見ると、練習メニューだけでなく病院の予約まで啓代さんが行っています。楢崎選手は「予知能力がすごい。疲れたな、そろそろケア行きたいなと思ってメッセージを送るともうすでに予約を取ってくれている」と啓代さんのサポート力の高さを明かしました。
■メダリスト妻のサポート力②「食事」
啓代さんは「(楢崎選手が)お野菜とかキノコとか全般食べられないので、トレーニングとかで追い込んじゃうとすぐ熱出しちゃう時期があった。料理とかしても食べられないのでジュースにしています」と、苦手な食べ物が多い楢崎選手のために特製のコールドプレスジュースを作っていることを明かしました。このジュースについて楢崎選手は「スムージーって重いけど、これは食物繊維が入っていないので軽い。食事の前に飲むことで風邪をほとんどひかなくなった」と体調面の変化を語りました。
■メダリスト妻のサポート力③「特別な練習場」
楢崎選手がクライミングの練習場として使っている場所はなんと啓代さんの実家でした。啓代さんの実家の駐車場を改造してできたこの場所は、啓代さんの父が手作りで建てた施設。もともとは娘の練習のために2年がかりで完成させたものでした。世界大会が行える規模の3種類の壁に加え、楢崎選手の弱点対策に特化した壁まで整備されています。
啓代さんだけでなく家族全員のサポートを受けパリ五輪に挑む楢崎選手。パリ五輪へ向けた意気込みを問われると「もちろん1番狙っているのは金メダルを取ること。東京五輪では満足のいくパフォーマンスを出せなかった。今出せる最高のパフォーマンスを出したいと思います」と力強く語りました。
(7月23日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)