パリ五輪か、引退か…クライミング楢崎智亜 夫婦の運命の1日に独占密着!
パリ五輪の切符をつかんだ楢崎夫妻(写真:アフロ)
日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」では、スポーツクライミング楢崎智亜選手がパリ五輪日本代表を目指す運命の1日に独占密着しました。
妻・野口啓代さんは東京五輪で銅メダルを獲得。夫・楢崎智亜選手は東京五輪日本代表というスポーツクライミング最強夫婦である2人に密着取材しました。今年5月に女の子が誕生し、父となった楢崎選手は、より強い決意でパリ五輪へ向け、トレーニングをしていました。
しかし、楢崎選手は出場した大会の半分以上で予選敗退とスランプに陥っていました。楢崎選手は「調子がいいのに結果が出ない。自分を信じられないのが辛い」と胸中を明かしてくれました。妻の啓代さんは「決勝にいけない度に電話がかかってきた。『いつ引退しようかな』という話をされる。『パリがダメだった時点で引退する』と言っていた」と、楢崎選手がパリ五輪代表を逃した際は引退も考えていることを教えてくれました。
東京五輪ではスピード・ボルダー・リードの3種目複合で行われていたスポーツクライミングですが、大きなルール変更があり、パリ五輪では、ボルダーとリードの2種目複合、スピードは単種目に分かれることになりました。ボルダーが得意な楢崎選手は2種目複合でパリ五輪出場を狙います。
そこでリードを強化するため、過去10回もリードの日本一に輝いた妻・啓代さんが練習メニューを考え、練習の強度をあげます。啓代さんは「自分でメニューを組むと甘えがでる」と話し、楢崎選手は「限界までやって降りてきたのに、『まだいけるでしょ?』と言われて、実際やると登れる。なんで俺より俺のこと分かるんだろう、と思う」と妻・啓代さんが力になっていることを教えてくれました。
今年8月、楢崎選手はパリ五輪代表がかかるスイスで行われた世界選手権に出場。妻・啓代さんもサポートのため、スイス入りしました。ホテルで自炊している夫のため、お米やせんべいなど好物を持参。練習にも同行しますが、夫が最終調整する姿を、ただ見つめるだけでした。啓代さんは「(アドバイスは)全然しない。大会中はたくさんは登れないので、楢崎が自分の感覚で決めている」と話します。
迎えた予選、楢崎選手は4位で決勝進出を果たします。3位以内でパリ五輪代表が決まる。決勝で楢崎選手は得意のボルダーでトップに立ちます。続くリードでは大きいホールドに苦戦するも、五輪代表圏内の暫定3位に入りました。
決勝のリードに最後に登場したのは予選1位通過の16歳・安楽宙斗選手。世界ランク1位で、リードを得意としている安楽選手も五輪代表内定の3位以内を目指します。安楽選手は序盤、順調に登り、楢崎選手が落下したホールドを掴みます。しかし、次の一手で体勢を崩し落下。楢崎選手を超えることはできず、4位となり、楢崎選手が3位でパリ五輪代表の切符をつかみました。
試合後、楢崎選手が真っ先に向かったのは支えてくれた妻のもと。啓代さんは「奇跡起きたなって感じ。ずっときつかったの知ってたので。この日のためにあったのかな」と心境を語りました。
自身2度目のオリンピックへ楢崎選手は「東京で金メダルをとれなかった悔しさにもう一回挑戦できるのが一番うれしい。成長して子供が大きくなった時に強いパパでいたい」と語り、啓代さんは「さっそくパリ行きの航空チケットをとろうと思います」と笑顔で語りました。
妻・野口啓代さんは東京五輪で銅メダルを獲得。夫・楢崎智亜選手は東京五輪日本代表というスポーツクライミング最強夫婦である2人に密着取材しました。今年5月に女の子が誕生し、父となった楢崎選手は、より強い決意でパリ五輪へ向け、トレーニングをしていました。
しかし、楢崎選手は出場した大会の半分以上で予選敗退とスランプに陥っていました。楢崎選手は「調子がいいのに結果が出ない。自分を信じられないのが辛い」と胸中を明かしてくれました。妻の啓代さんは「決勝にいけない度に電話がかかってきた。『いつ引退しようかな』という話をされる。『パリがダメだった時点で引退する』と言っていた」と、楢崎選手がパリ五輪代表を逃した際は引退も考えていることを教えてくれました。
東京五輪ではスピード・ボルダー・リードの3種目複合で行われていたスポーツクライミングですが、大きなルール変更があり、パリ五輪では、ボルダーとリードの2種目複合、スピードは単種目に分かれることになりました。ボルダーが得意な楢崎選手は2種目複合でパリ五輪出場を狙います。
そこでリードを強化するため、過去10回もリードの日本一に輝いた妻・啓代さんが練習メニューを考え、練習の強度をあげます。啓代さんは「自分でメニューを組むと甘えがでる」と話し、楢崎選手は「限界までやって降りてきたのに、『まだいけるでしょ?』と言われて、実際やると登れる。なんで俺より俺のこと分かるんだろう、と思う」と妻・啓代さんが力になっていることを教えてくれました。
今年8月、楢崎選手はパリ五輪代表がかかるスイスで行われた世界選手権に出場。妻・啓代さんもサポートのため、スイス入りしました。ホテルで自炊している夫のため、お米やせんべいなど好物を持参。練習にも同行しますが、夫が最終調整する姿を、ただ見つめるだけでした。啓代さんは「(アドバイスは)全然しない。大会中はたくさんは登れないので、楢崎が自分の感覚で決めている」と話します。
迎えた予選、楢崎選手は4位で決勝進出を果たします。3位以内でパリ五輪代表が決まる。決勝で楢崎選手は得意のボルダーでトップに立ちます。続くリードでは大きいホールドに苦戦するも、五輪代表圏内の暫定3位に入りました。
決勝のリードに最後に登場したのは予選1位通過の16歳・安楽宙斗選手。世界ランク1位で、リードを得意としている安楽選手も五輪代表内定の3位以内を目指します。安楽選手は序盤、順調に登り、楢崎選手が落下したホールドを掴みます。しかし、次の一手で体勢を崩し落下。楢崎選手を超えることはできず、4位となり、楢崎選手が3位でパリ五輪代表の切符をつかみました。
試合後、楢崎選手が真っ先に向かったのは支えてくれた妻のもと。啓代さんは「奇跡起きたなって感じ。ずっときつかったの知ってたので。この日のためにあったのかな」と心境を語りました。
自身2度目のオリンピックへ楢崎選手は「東京で金メダルをとれなかった悔しさにもう一回挑戦できるのが一番うれしい。成長して子供が大きくなった時に強いパパでいたい」と語り、啓代さんは「さっそくパリ行きの航空チケットをとろうと思います」と笑顔で語りました。