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楢崎智亜「その気持ちは五輪でしか返せない」クライミング世界選手権でパリ五輪代表に内定 

2023年8月13日 8:50
楢崎智亜「その気持ちは五輪でしか返せない」クライミング世界選手権でパリ五輪代表に内定 
パリ五輪内定を決めたクライミングの楢崎智亜選手(写真:AP/アフロ)
◇IFSCクライミング世界選手権2023 (日本時間13日、スイス・ベルン)

スイスで行われたクライミングの世界選手権。男子複合で楢崎智亜選手が3位で2024年パリ五輪代表内定を決めました。競技後には2年前の東京五輪で4位で終わった悔しさについて、「その気持ちは五輪でしか返せない」と決意の言葉を口にしました。

ボルダーとリード、2種目によるポイントの合計で争う複合。3位以内に入れば2024年パリ五輪代表に内定する大事な戦いで、楢崎選手はボルダーの4課題すべてを完登し99.7ポイントでトップ。一方、長い距離を登るリードでは60ポイント付近で落下。最終競技者の16歳安楽宙斗選手との3位争いになり、最終的には楢崎選手が3位、安楽選手が4位となり、楢崎選手がパリ五輪の切符をつかみました。

結果が決まると現地で声援を送っていた妻の野口啓代さんと喜ぶ姿をみせた楢崎選手。インタビューでは啓代さんがインタビュアーとして率直な心境を尋ね、「正直ボルダリングが終わったあとに、リードが得意な選手がポイントを稼いでいたので、すごい厳しい戦いになると思っていた。まさかの3位ということですごくうれしい」と安堵(あんど)した様子で振り返りました。

楢崎選手は金メダル候補といわれた2年前の東京五輪でメダルに届かず4位。その悔しさを晴らす舞台に立ったことについて「僕にとって今まで一番悔しかったことは東京五輪で金メダルをとれなかったことなので、その気持ちは五輪でしか返せないと思っている」と決意。

また今後へ「(ボルダーとリードの2種目で競う)このフォーマットだとリードの方が安定して得点を稼げるので、この冬はさらにリードの力を伸ばすことがパリでの金メダルに向けては一番大事だと思います」と課題も口にしました。