◇プロ野球・オープン戦　日本ハム4-0巨人(19日、東京ドーム)

1点を追う6回。2番手で登板した2022年ドラフト3位ルーキーの田中千晴投手。

先頭の今川優馬選手に対し2球連続で外角低めに外れボールに「2球続けてボールになって、その2球に自分の気持ちが入っていなかったので、3球目からはバッターに向かっていくような感覚で投げにいったら、いい感じになったので、そこは良かったなと思います」と3球目から立て直し、最後はフォークで空振り三振に抑えます。

続く昨季の首位打者松本剛選手を150キロのストレートでセカンドゴロ。4番・野村佑希選手をサードゴロに打ち取り、初の1軍マウンドで三者凡退の好投を見せました。

「正直まだちゃんと自分の力で空振りが取れている感は僕の中ではないので、めちゃくちゃ自信になったわけではないですけど、僕のボールがちゃんと1軍のプロに通用するんだなとは今日思いました」

手応えを口にしながらも、冷静にこの日の投球を分析する田中投手。「正直僕の中ではたまたま抑えられたというのがあるので、まだまだ至らないところばかりです」と答え、至らない部分について聞くと「初めてでしたしビギナーズラックというものがあるなと感じながら投げていたので、アバウトにゾーンに思い切り投げているだけでした。今日は自分のしたいピッチングではなかったので、本当にたまたま抑えたくらいだと思っています」と謙虚な姿勢を崩しませんでした。