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【W杯】元日本代表・稲本潤一が解説!スペイン代表2人の要注意人物

2022年11月28日 17:00
【W杯】元日本代表・稲本潤一が解説!スペイン代表2人の要注意人物
稲本潤一選手(南葛SC)がスペイン代表の要注意人物として挙げたガビ選手とブスケツ選手(写真:AP/アフロ)

◇サッカーFIFAワールドカップカタール2022(11月20日~12月18日)

決勝トーナメント進出に向け、大一番となるスペイン戦を12月2日(日本時間)控える日本代表。“無敵艦隊”と言われるスペイン代表の要注意人物について、元日本代表の稲本潤一選手(南葛SC)が解説しました。

スペインはグループリーグ第1戦のコスタリカ戦で7得点を挙げ、さらに相手にシュートを1本も打たせないという圧巻の内容で勝利を収めました。

稲本選手は「1000本近くパスをつないで、成功率が90%はなかなかすごい。ボールをつなぐことはうまいなと思っていましたが、それがほぼゴールに結びつくことは想像していなかった。コスタリカが悪かったのではなくスペインが良すぎた。全てがうまくいった試合だったと思うので、チーム、個人それぞれ100点くらいの試合だったと思います」と振り返りました。

脅威は“最年少”と“最年長”

稲本選手はスペインで要注意人物となる選手が2人いると言います。

1人目はスペイン代表最年少のガビ選手(18)。2022年にヨーロッパで最も活躍した若手選手に与えられる「ゴールデンボーイ賞」を受賞するなど、今最も勢いのあるスペインの新星です。

コスタリカ戦でW杯デビューを果たすと、後半29分にはクロスに右足のアウトサイドで合わせるダイレクトボレーでゴール。

ヨーロッパ選手のW杯史上最年少ゴール記録を塗り替え、この試合のMOMにも選出されました。

稲本選手はガビ選手のプレーについて「ボールをさばくこともできますし、前にボールを運ぶドリブルの上手さもあり、なかなかつかみづらい。プレッシャーをかけに行ったらワンタッチではじかれたり、ちょっと間合いを取ってみようと思ったらドリブルで運ばれたり、メリハリが18歳にしてすごくできる選手だと思います」と強みを解説しました。

また「ワールドカップとリーグ戦は全く違うものと思っていたが、ガビ選手はほぼ同じクオリティーでプレーしていて、得点まで入れている。すごく自信に満ちあふれていると思います」と大舞台で実力を発揮できている点を絶賛しました。

そして要注意人物の2人目は、4度目のW杯出場となるチーム最年長のブスケツ選手(34)です。

スペイン代表と所属するバルセロナでともにキャプテンを務め、代表戦の出場数は歴代3位のブスケツ選手。

その存在について稲本選手は「スペインの心臓と言ってもいいですし、選手全体を見えていると思うので、多少マークが付いていても、ワンタッチではたいて展開したりする。コスタリカ戦では、彼を自由にさせたことによって失点したと思っていますし、ブスケツ選手を経由してボールが回っていくので、サッカーゲームやっているみたいでした」と解説しました。

試合のカギを握るのは“鬼神”

その2人の要注意人物を抑えるためのキーパーソンとして、稲本選手があげた選手はボランチの遠藤航選手です。

稲本選手「遠藤選手のところでどれだけボールを引っ掛けられるか、ボールを取れるかというところがすごく勝負だと思います」

遠藤選手の特徴は1対1の強さ。ドイツリーグで2年連続デュエル王を獲得。ドイツ戦ではデュエル11勝を記録するなどし、SNSでは“鬼神”と呼ばれています。

稲本選手「ボール取る技術を日本で一番うまいと思いますし、ボールを取る力強さ、上手さもあります。そこから前につなげる正確性もすごく上達しているので、遠藤選手の役割はすごく重要」

決勝トーナメント進出に向け、絶対に落とすことのできないスペイン戦は日本時間12月2日に行われます。