2大会連続「銀」卓球女子“絆” 五輪の舞台でも…最後までチームワーク発揮【バンキシャ!】
※写真:長田洋平/アフロスポーツ
卓球女子団体、最強・中国に挑み、惜しくも勝利とはなりませんでしたが、2大会連続で銀メダルを獲得しました。3人手をつないで一丸となって戦い抜いたパリオリンピック。バンキシャ!は日本チームの“絆”に迫りました。【バンキシャ!】
11日未明。2大会連続で銀メダルを獲得した卓球女子団体。
決勝 第1試合第1ゲーム 実況
「張本のバックドライブから11-9、日本とりました。中国から日本先制しました」
敗れたものの、中国を相手に大健闘を見せた。
張本選手
「先輩方がいてくれたおかげでいただけた銀メダルで本当にうれしいです」
バンキシャ!は、試合映像に残されていた音声に注目。強さのわけが見えてきた。
早田選手
「どんどんいかないと勝てないから頑張れ!」
10日、バンキシャが向かったのは…
バンキシャ!
「ここが、早田選手が練習していた場所ですね」
早田ひな選手が中学2年生まで通っていた卓球クラブ。当時、早田選手を教えていたコーチは…
石田千栄子さん(71)
「負けたら泣くような子ではなかったですね」
「もう負けたら練習しかない、負けたら練習!」
「手のトップが耳くらいまで」
これは、早田選手が中学2年生の時の映像――
他の生徒より3倍、時間をかけてストレッチを行っていたという。
石田さん
「ストレッチとチューブをだいたい1時間くらいかけてやっていましたね」
この頃から、すでに周囲を圧倒するような高い意識で取り組んでいた。そんな早田選手がこのクラブで培ったのが…
石田さん
「声かけっていうのは、ものすごく大事です」
他の人の試合を客観的に見て、的確にアドバイスをする「声かけ」。先輩や後輩との練習でその大切さに気づいたという。
コーチ
「どうやって勝つかっていう戦術とか」
「(試合を)やった人間じゃないと声かけはできないです」
***
オリンピック準決勝の舞台。その「声かけ」の音声がとらえられていた。
早田選手
「自分が強打いけると思ったらバックは待っているから、そしたらミドル」
平野選手
「いいよ、楽しんで」
早田選手
「頑張って!」
前の試合でストレート負けしていた張本美和選手。先輩2人の「声かけ」は戦術と「楽しんで」という言葉。すると――
実況
「決まった、張本やりました。日本勝ちました。決勝進出」
勝利の瞬間。張本選手の目から、涙が。
平野選手
「頑張った、頑張った」
早田選手
「ナイスー、がんばった」
最年少の張本選手を支えながらチームワークで勝ち取った決勝への切符。張本選手は試合後…
張本選手
「先輩方の平野選手や早田選手が声をかけてくれて、やっと(気持ちを)切り替えることができた」
そして、迎えた決勝。エース早田選手と最年少の張本選手が今大会初めてペアを組み、世界1位のペアに挑んだ。
決勝 第1試合第1ゲーム 実況
「張本のバックドライブから11-9、日本とりました。中国から日本先制しました」
強敵・中国から、第1ゲームを先取。
早田選手
「いけるときはやっぱりフォアで崩していった方がいいかな」
張本選手
「うん」
さらに早田選手が張本選手とコミュニケーションを重ねる。
解説
「とった日本。ラリー戦を制した。意地をみせました」
実況
「最後は張本がしゃがんで早田がうつスペースを作りました。なんというコンビネーション」
つづく、第2試合のシングルス。平野美宇選手と世界ランキング1位孫穎莎選手との対戦でも。
実況
「ここで日本タイムアウトを取りました」
早田選手
「強く打つとき変化激しいから、もうぐちゃぐちゃにするんだったらフォアミドル打って、フォアで勝負、もうそれでだめだったらしょうがない」
平野選手
「うんうんうん」
するとその直後。
実況
「ストレートに送ってナイスフォア!タイムアウトから流れが変わりました」
アドバイス通り、フォアで得点。追い上げを見せた。しかし…
実況
「バックハンド決めてきた…日本敗れました」
試合後、カメラはお互いの健闘をたたえ合う姿をとらえていた。早田選手が2人の肩を抱き寄せねぎらう。
試合後、バンキシャ!は、張本選手の父親に話を聞くことができた。
バンキシャ!
「美和選手に対して、早田選手・平野選手が何度も声をかけていましたが」
張本選手の父
「チームとして3人の力を合わせて取った銀メダルなので、すごく良かったかなと思います」
早田選手
「2人にはメダルをとって帰りたいという気持ちが強かったので」
「メダルをとってもらえて本当に良かったなと思います」
*8月11日放送『真相報道バンキシャ!』より
決勝 第1試合第1ゲーム 実況
「張本のバックドライブから11-9、日本とりました。中国から日本先制しました」
敗れたものの、中国を相手に大健闘を見せた。
張本選手
「先輩方がいてくれたおかげでいただけた銀メダルで本当にうれしいです」
バンキシャ!は、試合映像に残されていた音声に注目。強さのわけが見えてきた。
早田選手
「どんどんいかないと勝てないから頑張れ!」
10日、バンキシャが向かったのは…
バンキシャ!
「ここが、早田選手が練習していた場所ですね」
早田ひな選手が中学2年生まで通っていた卓球クラブ。当時、早田選手を教えていたコーチは…
石田千栄子さん(71)
「負けたら泣くような子ではなかったですね」
「もう負けたら練習しかない、負けたら練習!」
「手のトップが耳くらいまで」
これは、早田選手が中学2年生の時の映像――
他の生徒より3倍、時間をかけてストレッチを行っていたという。
石田さん
「ストレッチとチューブをだいたい1時間くらいかけてやっていましたね」
この頃から、すでに周囲を圧倒するような高い意識で取り組んでいた。そんな早田選手がこのクラブで培ったのが…
石田さん
「声かけっていうのは、ものすごく大事です」
他の人の試合を客観的に見て、的確にアドバイスをする「声かけ」。先輩や後輩との練習でその大切さに気づいたという。
コーチ
「どうやって勝つかっていう戦術とか」
「(試合を)やった人間じゃないと声かけはできないです」
***
オリンピック準決勝の舞台。その「声かけ」の音声がとらえられていた。
早田選手
「自分が強打いけると思ったらバックは待っているから、そしたらミドル」
平野選手
「いいよ、楽しんで」
早田選手
「頑張って!」
前の試合でストレート負けしていた張本美和選手。先輩2人の「声かけ」は戦術と「楽しんで」という言葉。すると――
実況
「決まった、張本やりました。日本勝ちました。決勝進出」
勝利の瞬間。張本選手の目から、涙が。
平野選手
「頑張った、頑張った」
早田選手
「ナイスー、がんばった」
最年少の張本選手を支えながらチームワークで勝ち取った決勝への切符。張本選手は試合後…
張本選手
「先輩方の平野選手や早田選手が声をかけてくれて、やっと(気持ちを)切り替えることができた」
そして、迎えた決勝。エース早田選手と最年少の張本選手が今大会初めてペアを組み、世界1位のペアに挑んだ。
決勝 第1試合第1ゲーム 実況
「張本のバックドライブから11-9、日本とりました。中国から日本先制しました」
強敵・中国から、第1ゲームを先取。
早田選手
「いけるときはやっぱりフォアで崩していった方がいいかな」
張本選手
「うん」
さらに早田選手が張本選手とコミュニケーションを重ねる。
解説
「とった日本。ラリー戦を制した。意地をみせました」
実況
「最後は張本がしゃがんで早田がうつスペースを作りました。なんというコンビネーション」
つづく、第2試合のシングルス。平野美宇選手と世界ランキング1位孫穎莎選手との対戦でも。
実況
「ここで日本タイムアウトを取りました」
早田選手
「強く打つとき変化激しいから、もうぐちゃぐちゃにするんだったらフォアミドル打って、フォアで勝負、もうそれでだめだったらしょうがない」
平野選手
「うんうんうん」
するとその直後。
実況
「ストレートに送ってナイスフォア!タイムアウトから流れが変わりました」
アドバイス通り、フォアで得点。追い上げを見せた。しかし…
実況
「バックハンド決めてきた…日本敗れました」
試合後、カメラはお互いの健闘をたたえ合う姿をとらえていた。早田選手が2人の肩を抱き寄せねぎらう。
試合後、バンキシャ!は、張本選手の父親に話を聞くことができた。
バンキシャ!
「美和選手に対して、早田選手・平野選手が何度も声をかけていましたが」
張本選手の父
「チームとして3人の力を合わせて取った銀メダルなので、すごく良かったかなと思います」
早田選手
「2人にはメダルをとって帰りたいという気持ちが強かったので」
「メダルをとってもらえて本当に良かったなと思います」
*8月11日放送『真相報道バンキシャ!』より