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「めったにない機会なので楽しめた」 箱根駅伝Vの青学 パレードで3万3000人沸かす

2024年1月29日 6:16
「めったにない機会なので楽しめた」 箱根駅伝Vの青学 パレードで3万3000人沸かす
優勝パレードに笑顔の青山学院大学の選手たち
青山学院大学 箱根駅伝総合優勝 祝勝式典(28日、神奈川・相模原)

第100回箱根駅伝を10時間41分25秒の大会新記録で制した青山学院大学。その優勝を祝し、キャンパスのある神奈川県相模原市で優勝報告会とパレードが開催されました。

2022年の第98回箱根駅伝で優勝を果たした際には、コロナ禍の影響でパレードは行われなかったため、今回は4年ぶりの開催。

冒頭、指揮を執る原晋監督が「4年ぶりにこの男、このチームが帰ってきました!」と挨拶すると、沿道のファンからは「待ってたぞー!」との声が。

「箱根駅伝は何が起こるかわかりません。また人生も何が起こるかわかりません。負けと思ったら負けでございます。我々も、みなさんも『負けてたまるか!大作戦』で人生ハッピーに頑張っていきましょう!」と会場を盛り上げました。

パレードは淵野辺駅近くで実施され、原晋監督と主将の志貴勇斗選手(4年)がオープンカーに乗車。その後ろを箱根路を沸かせた選手たちが手を振りながら、300mを練り歩きました。
沿道には3万3000人ものファンが。「蒼生くん!」「若様!」などと黄色い声援が飛び、選手の名前が入ったうちわを持ったファンの姿も。

3区でのデッドヒートを演じ、区間賞を獲得した太田蒼生選手(3年)は、「素直にうれしかった。めったにない機会なので楽しめた」と笑顔。5区山上りで往路優勝のフィニッシュテープを切った若林宏樹選手(3年)は、「ファンの方が多くてありがたいと感じている。『若様!』と言ってくれてうれしかった」と、遠慮がちにほほえみました。

2人は来シーズン最終学年の4年生。マラソン挑戦を表明している太田選手は「最後の年は箱根駅伝と東京マラソンを目標に。チームとしては駅伝三冠も達成したいので、最後の年くらい全部、『僕にも責任を負わせてくれ』というような感じで頑張りたい」と力強くコメント。

若林選手は、5区で従来の区間記録を更新する力走を見せるも、個人の区間順位は2位。「“山の神”を目指して入学してきたので、挑戦できる最後の年ということで、“山の神”を目指してこの1年頑張りたい」と、さらなる区間記録の更新に意欲を見せました。

パレードを終えた原監督は「最高ですね!あれだけのファンのみなさんを集めることができるチームは、青学しかないのでは」と喜びのコメント。

「しっかりと最後まで準備をするとチャンスは訪れる。我々も12月にトラブルがあったが、それでも諦めることなく勝とうという思いがチーム一丸となってあった。最後まで『負けてたまるか!』という思いで100回大会チャレンジした。こんなに力があるのかと思うくらいかっこいい選手たちでした」と振り返りました。