【オリンピアン】競泳・鈴木聡美選手が地元で決意 柔道・瀬戸勇次郎選手は母校で汗 次なる目標を語る 福岡
パリオリンピック・パラリンピックで活躍した福岡県出身の2人のアスリートが、地元や母校に凱旋しました。2人は、これからの目標についても語りました。
20日午前、遠賀町役場で拍手で迎えられたのは、パリオリンピックに出場した競泳の鈴木聡美選手(33)です。遠賀町が地元です。古野修町長を表敬訪問し、地元からの応援に感謝を伝えました。
■鈴木聡美選手(33)
「こんなにたくさんの方が応援いただいていると、心強さや地元の安心感というのをパリの現地で味わっていました。」
鈴木選手は、パリオリンピックの女子200メートル平泳ぎで4位に入賞し、女子400メートルメドレーリレーでも5位入賞を果たしました。33歳でのオリンピック出場は、競泳日本代表としては史上最年長でした。
20日の記者会見では、オリンピックに臨むまで自分の泳ぎに納得がいかない状態だったと明かしました。それでも、試合が進むにつれて調子が上がり、自分自身に驚かされたと振り返りました。
■鈴木選手
「まだ動けるんだ、まだ学生と一緒の練習できる、まだこんなにも追い込めるんだ、なんでこんなに動くのかなと、日々不思議でならない。本当にいろんな意味を込めて、練習は裏切らないということが一番重要かなと。」
すでに現役続行を表明し、9月の国民スポーツ大会の成年女子100メートル平泳ぎで優勝した、日本競泳界の“レジェンド”の次なる目標は。
■鈴木選手
「次のオリンピックがロサンゼルスになります。その時になると私は37歳で挑むことになるので、あまり遠くを見過ぎず、とにかく今やれることをしっかりやっていこうかなと。」
地元で体を休めた後、9月25日から練習を再開する予定です。
一方、同じころ、福岡県宗像市の福岡教育大学を訪れたのは、パリパラリンピックの視覚障害者柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した瀬戸勇次郎選手(24)です。福岡教育大学が母校です。
パリパラリンピックでは、初戦から決勝までオール一本勝ちで前回大会の悔しさを晴らし、自身初となる金メダルを獲得しました。
■瀬戸勇次郎選手(24)
「前回銅メダルということで、金メダルを次は取ってくると宣言したのが3年前。それを有言実行できてうれしい。」
20日は柔道部の練習にも参加し、後輩たちと汗を流しました。
■柔道部1年・矢野花怜さん
「もちろん力は強いが、技術・(間合いに)入るタイミングもすごい。入られたら投げられている。金メダルは実際重かったし、いろいろ(思いが)詰まっているという感じで、もっと重く感じました。」
瀬戸選手は母校・福岡教育大学で学んだことを、生かせる仕事に就きたいと考えています。
■瀬戸選手
「教員というのは、パラリンピックに出たいという気持ちより前から持ち続けていた。3年間でかなり苦しい思いをしてきたので、頑張った分、何かしら得られるものがあるというのが今回分かったことなので、そこを伝えられたら。誰かが何かをしようとした時に支えられるような人になりたい。」
金メダルという目標を達成し、次なる夢に向かう瀬戸選手。今後の競技生活にも注目です。