「目標は最多勝」さらなる飛躍を誓う阪神・大竹耕太郎投手の自主トレに密着
■大竹耕太郎投手
「僕自身も28歳の年で、今年ダメだったらもう野球もやめなきゃいけないなっていう気持ちもありましたし、崖っぷちという感覚が強かったので、本当にやるしかないというか、結果を出すしかないというか、 そういう気持ちで移籍しました」
覚悟を決め、キャンプから全力でアピールを続けた大竹投手。先発ローテーション入りを果たすと、開幕6連勝を含む自身最多の12勝を挙げ、阪神の38年ぶり日本一に貢献。大きな飛躍の1年、投球にも成長があったといいます。
■大竹耕太郎投手
「変化球に今までずっと逃げてきたピッチングだったので、そこはカウントが悪いところでもストレートで押し込めるピッチングが増えていったのは、本当に良くなってきているなというか」
これまでの取り組みが実を結び開花したことで、試合に臨むメンタルにも変化が。
■大竹耕太郎投手
「去年までは不安で怖いっていう感覚で試合に入ってたんですけど、去年に関しては早く投げたいなというか、ワクワクして試合に臨めていたので、そういう心境の変化も大きかった」
初めて主力選手として味わったリーグ優勝と日本一。年末に帰ってきた熊本では、同級生が祝福してくれました。
■大竹耕太郎投手
「やはりこの土地で育ってきてっていう、感謝の気持ちというか、そういったものもありますし、これからもっともっと活躍して、地元に貢献していきたいというか、そういう気持ちもたくさんありますね」
応援するファン、そして熊本へさらなる活躍を誓う大竹投手は、すでに今シーズンに向け始動しています。長崎県で行われている合同自主トレ。球団の垣根を越え、16人の選手たちが練習に取り組んでいます。大竹投手も今年で3回目の参加。
トレーニングを率いるのは、古巣ソフトバンクのベテラン左腕、和田毅投手です。今でも相談に乗ってもらっているといいます。
Q今回の自主トレで和田さんから勉強になっている所ってありますか?
■大竹耕太郎投手
「練習に入っていく心構え、そういった物は肌で感じる。後輩も増えたし、そういう姿勢で引っ張っていけるようにというか、チーム内でもそういう意識でやれるように、見て学ばせてもらっているところ」
後輩の成長に、和田投手は。
■和田毅投手
「昨年は不安ではないですけど、今年は絶対やらなきゃっていう顔つき。今年はある程度の余裕と言いますか、良い意味での余裕がありますし、 練習メニューとかランニングのイメージがほぼ分かっているので、しっかりその準備はできているんだなという印象は持ちました」
和田塾とも呼ばれる自主トレはとてもハード。この日は約180メートルの坂道をダッシュ!プロの選手でも息が上がります。
宮澤圭太アナウンサーも並走させてもらいましたが、途中でギブアップ。
■宮澤圭太アナウンサー
「無理だもう…大竹投手が見えない…ダメっす」
8本を走り終え、最後は神社の本殿にゴール!
■大竹耕太郎投手
「立てない、もう…」
ランニングメニューひとつにも妥協を許さない大竹投手。そこにはある思いがありました。
■大竹耕太郎投手
「野球選手として、木で例えたら幹の部分と枝葉の部分があると思っている。幹の太い部分、基礎的な体力だったりを見つめ直すというか、今年は開幕から最終戦まで1年間毎週投げる、そういうところを目指したいので、それに見合った体力や体の使い方をたたき込む1月にしたい」
一年中投げ抜ける体をつくり、さらなる進化へ。飛躍を誓う2024年の目標は?
■大竹耕太郎投手
「最多勝でお願いします。去年も、ここのポイントをちゃんと抑えておけばとか、たくさん後悔する場面も多かったので、その辺をもっと突き詰めて、いい結果が出せるようにやっていきたいと思います」