兄をキャディーに史上4人目「初優勝から2週連続V」竹田麗央選手が快挙
4月14日。地元・熊本で行われたKKT杯バンテリンレディスオープンで悲願の初優勝を果たした竹田麗央。
勢いそのままに臨んだ、静岡でのフジサンケイレディスクラシック。
竹田は単独トップで最終日をスタートしました。
しかし2位以下の選手たちの猛追もあり、トップタイで迎えた13番。
この日4つ目のバーディを奪い、再び単独首位に立ちます。
混戦となった優勝争い、竹田には心強い味方が!キャディーを務めたのは日本体育大学・野球部出身の兄・有男さん。
■竹田麗央選手の兄・有男さん
「ゴルフと関係ない話を集中力を妨げない程度に。お互い巨人が好きで応援しているので、きのうの巨人の試合ああだったよねとか話したりしていた」
きょうだい二人三脚で2週連続優勝を目指します。
さらに16番のバーディパット。2位と2打差に広げます。
しかし、パー3の17番で試練が。
勝利の女神は竹田を見放しませんでした。グリーンを外したボールは斜面の途中にとまっています。
それでも急な傾斜からの難しいアプローチ。これを見事に寄せてスコアを守りました。
アイアンショットが好調だったという竹田、最終18番の2打目はピンそば2mにつけます。
多くのギャラリーが息をのむ中最後のバーディパットもしっかりと沈め12アンダー。
史上4人目となる初優勝からの2週連続優勝を成し遂げました!
■竹田麗央選手
「今までは自分にあまり自信がなくプレーしていたんですけど先週の(KKT杯バンテリンレディスでの)初優勝で自信がついて今日も自分を信じて最後までプレーすることができて、今後はまた3勝目をあげられるように、頑張りたいです」
快挙から一夜明け、隣で支え続けた兄・有男さんに話を聞くと…。
■兄・有男さん「並ばれた時も堂々としていて自分のプレーに集中するだけという雰囲気だったので頼もしかった。本人がプレーしやすいように集中できる環境をみんなで作っていきながら温かく支えていけたら見守って行けたらなと思っています」
キャディーを務めた兄に、ゴルフを教えてくれたプロゴルファーの母・哲子さん。家族と共にツアーを戦う竹田麗央の快進撃はまだまだ続きそうです。
竹田麗央選手は今年成人式でした。合志市出身の21歳。ゴルフを始めたのは6歳でプロゴルファーの母・哲子さんに手ほどきを受けました。叔母は日米通算19勝をあげた平瀬真由美さん。父、兄、弟は大学で野球部とまさにスポーツ一家です。
今後も兄・有男さんには、月に一度のペースでキャディをお願いする予定。麗央選手によると、ゴルフのアドバイスはなかったが、やりやすいようにしてくれたのは兄のお陰なので感謝している。
兄とした初めてのハイタッチの感想をきかれ…「よく覚えていないです」。
今シーズン8試合のうち2回の優勝含む6回トップ10。
「自分が年間女王とか想像していないけど最後まで一生懸命頑張ったらチャンスはあると思うので、頑張りたい」と話しています。