次世代エース候補 再春館製薬所バドミントン初の大卒ルーキー栗原あかり選手の強さに迫る
益城町の再春館製薬所体育館サクラリーナ。軽快なフットワークでシャトルを追いかけるのは、この春入社した再春館バドミントンチーム初の大卒ルーキー、栗原あかり選手(22)です。
千葉県出身の栗原選手は筑波大学時代、大学生日本一を決めるインカレで団体は2度の優勝、個人戦では女子シングルスで2位と3位を経験。期待の若手選手が多く出場した去年のランキングサーキットでは、社会人選手を次々に破り優勝するなど期待のルーキーです。
小学校1年生からバドミントンを始めたという栗原選手。思い出に残っている試合を聞いてみると。
■栗原あかり選手
「バドミントンを始めた時は強くなりたいというのが全くなかった。学年別の大会かなにかで決勝で負けた時にすごく悔しくて、そこからバドミントンを頑張りたいと思った」
そんな栗原選手の武器はスピードのあるフットワーク。コートを縦横無尽に駆け回り、相手より1本でも多くシャトルを拾う粘り強さが持ち味です。この日、軌道を意識したショットを繰り返し練習していた栗原選手。渡邊達哉コーチが指導していたのはショットの高さです。
バドミントンは、コートの四隅をつく“広さ”を使ったショットに注目されがちですが、相手を翻弄するのに重要なのが“高さ”です。例えば、コート後方から相手コートの奥に打つ「クリアー」というショット。自分が追い込まれている時は体勢を立て直すために高さがある「ハイクリアー」、
相手の体勢を崩す時は低くて速い弾道の「ドリブンクリアー」を使い分けます。
■栗原あかり選手
「自分はスピードがある分、低い弾道のプレーに偏りがちになっているので、高さの使い分けはこれからの課題だと思っている」
課題を明確にし、練習に励む栗原選手を指導陣も評価しています。
■シングルス担当 渡邊達哉コーチ
「現実的な目標や現状を自分で考える力がある。自分のやるべきことをコツコツとやってくれる選手だと感じている」
栗原選手は、次世代を担う選手が多い日本B代表に選ばれています。
■栗原あかり選手
「社会人1年目の目標は、12月の全日本総合でベスト4に入ることです。日本代表でこれから回る予定のインターナショナルチャレンジで、しっかり優勝してポイントを獲得したい」
熊本の地から日本のエースを目指して。ルーキーの挑戦が始まります。