パリパラ開幕へ・山形県出身の斎藤元希選手 競泳6種目に出場 メダル獲得目指す
パリ・パラリンピックが日本時間の29日未明に開幕します。山形県勢では、大石田町出身の斎藤元希選手が競泳男子で6種目に出場します。前回の東京大会では叶わなかったメダル獲得を目指します。
県勢唯一のパリパラリンピック出場者、大石田町出身の斎藤元希選手(25)は、小学2年生の時に視野の中心が欠けて見えなくなる黄斑変性症を発症。両目が見えにくい状態が続いています。
日大山形高校を卒業後、進学した茨城県の筑波技術大学で本格的にパラの水泳競技を始め、頭角を現しました。パリ・パラリンピックでは、水泳日本代表チームのキャプテンを務めます。
3年前の東京パラリンピックでは、出場した視覚障がいのレース5種目中4種目で、日本新記録を打ち立てました。しかし最高順位は8位で終わり、メダルには届きませんでした。
東京大会の後、斎藤選手はYBCの取材にパリへの意気込みを語っていました。
斎藤元希選手「本当の勝負はパリだと思ってずっと前からやってきたので、それにつながるような経験はできたと思う。複数種目でのメダル獲得を目指して、そのために複数種目で戦える準備をしていきたい」
大石田町パリ・パラリンピック開幕を前に地元・大石田町では7月27日、激励会が開かれ、多くの町民が応援に集まりました。
町民「大石田町出身として頑張ってきてほしい」「応援してます」「自分が今まで頑張ってきたことを実力で出してもらえれば結果はついてくると思う」「自分らしい泳ぎで、パリでも頑張ってください」
競泳男子 斎藤元希選手「本当にたくさんの方々に応援してもらって、その期待に応えられるようにキャプテンとしてチーム運営、選手としても極めて本番戦い抜きたい」
斎藤元希選手「パリで精一杯泳いできます。応援よろしくお願いします。頑張ってきます」
斎藤選手は、個人と混合リレー合わせて6種目に出場します。
初戦は、男子100メートルバタフライ。日本時間の29日午後6時半ごろ開始予定です。
また、出場種目の中で、斎藤選手が最も得意とするのが日本時間の8月30日から行われる100メートル背泳ぎで、こちらもメダルに期待です。