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ロサンゼルス五輪目指し技を磨くスケートボードの伊藤美優選手(上山市) 世界ランキング7位に

2024年10月18日 16:35
ロサンゼルス五輪目指し技を磨くスケートボードの伊藤美優選手(上山市) 世界ランキング7位に

パリオリンピックで日本勢の活躍が伝えられたスケートボード。その舞台には立てませんでしたが、いま、国際大会で表彰台に上がり続けているのが上山市の伊藤美優選手です。4年後のロサンゼルスオリンピックを見据える伊藤選手を取材しました。

上山市在住の伊藤美優選手。山形城北高校2年生です。伊藤選手が取り組んでいる種目「ストリート」は、坂や手すりなど街の中にあるものを模したコースで、スケートボードを回したり跳んだりしながら、技を競います。得意技のひとつが…。

伊藤美優選手「トレフリップ。横に1回転と縦に1回転を混ぜた技」

これがその技。

伊藤美優選手「今のがトレフリップ。今の方がきれいに決まりました」

伊藤選手がスケートボードに出会ったのは小学3年生の時。もともと取り組んでいたスノーボードの夏場のトレーニングとして始めたのがきっかけでした。大会にも出場するようになり中学生の時には、日本ランキング9位に。徐々にポイントを重ねてきましたが、パリオリンピック日本代表には惜しくも届きませんでした。

伊藤美優選手「日本選手に勝つのが難しいことだと思う。代表に入れなかったことは実力不足だと思っているのでもっと頑張ろうと思った。パリ五輪で日本選手が上の順位ですごくうれしい」

伊藤選手が技を磨いている、村山市の「245スケートパーク」です。土木や建築工事などを手掛ける市内の「矢萩土建」が設備、運営している練習場で、矢萩翔一社長(41)が、20年ほど前からスケートパークとして使っていた倉庫を3年前にリニューアルしました。矢萩社長は、中学生の時からスケートボードを続け、なんと、今でも大会に出場しているという腕前で、5年ほど前からここで練習している伊藤選手の成長を見守ってきました。

矢萩土建 矢萩翔一社長「技をやると決めたら成功するまで練習する。そういう所がスケートボードは1番大事。それが出来るから今の成果がある。大会では技を決める確率が 大事になり伊藤選手はそこが素晴らしいし全部練習からきている。オリンピックに行ってもらいたいし行けると信じている。このまま練習してけがしないように楽しんでやれば行けると思う」

ことし6月、伊藤選手はパリオリンピックの代表入りを逃した直後に、アメリカで開かれた国際大会「Xゲームズ」に初めて出場。パリで銀メダルを獲得した赤間選手の上に立つ初優勝を飾ります。さらに9月、ローマで開かれた「世界選手権」で、銅メダルを獲得。その1週間後に千葉で開かれた「Xゲームズ」でも、日本選手トップの2位に入るなど世界の舞台で躍動。現在、世界ランキング7位にまで上昇しました。

伊藤美優選手「自分の中でいい流れが来ていると感じる。技も決められるようになっている。Xゲームズの優勝が1番大きい」「怖さと戦う日々怖い技の方が点数は出やすい。難しい技や出来なかった技が出来るようになった時の達成感がスケボーの魅力」

そして、海外での大会が多い伊藤選手には、スケートボード以外に必ず持って行く物があるんだそうです。

伊藤美優選手「勝負飯があってそれが牛丼。いつもレトルトの牛丼を持って行って大会の前に牛丼を食べる」

技を磨きながら去年からは筋力や体幹トレーニングを行い、体づくりにも力を入れているという伊藤選手。最後に目標をうかがいました。

伊藤美優選手「4年後のロサンゼルスオリンピックを目指すことでいろんな大会に出たり自分の経験につながると思う。いまはロサンゼルスを目指して頑張っている。誰が見てもかっこいいと思ってもらえるような選手になりたい」

4年後を見据え、世界の舞台で輝く伊藤選手の活躍に注目です。

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