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「止まらないチームに」J2甲府・大塚監督が終盤戦へ決意 攻守一体で巻き返し図る 山梨県

2024年8月2日 19:00
「止まらないチームに」J2甲府・大塚監督が終盤戦へ決意 攻守一体で巻き返し図る 山梨県
大塚真司監督
 中断期間に入っていたサッカーJ2のリーグ戦が再開され、ヴァンフォーレ甲府は3日、アウェーで最下位のザスパ群馬と対戦します。甲府は現在、6勝8分け10敗で16位と低迷し、J1昇格プレーオフ圏・6位との勝ち点差は12。J3降格圏・18位との勝ち点差はわずか3です。終盤の巻き返しに向けて再建が進む中、大塚真司監督(48)をクラブOBの堀井岳也氏が直撃。目指すチーム像に迫りました。

■就任から1カ月 託された再建

堀井氏

「非常に難しい状況の中で監督に就任され、変化を加えたい、改善したいところはどこにあったか」

大塚監督

「自分自身の大きなコンセプトは『攻守一体』。攻撃も守備もピッチに立つ11人がもっと一体となってプレーしなければならないことを選手に伝えた。チーム全体で前進し、しっかりゲームコントロールをしながらボールとともにゴールにみんなで向かっていく、そんなサッカーがしたい」

堀井氏

「リーグ戦を戦う中で失点が多い。対策は」

大塚監督

「個人で解決しなければならないところは選手それぞれが自覚して毎日トレーニングに励んでやらなければならない。それと同時にチームとしては選手同士がセパレートするのではなく、『ここはみんな出る時間 』とか『ここはみんなで襲いかかっていくんだ』とかをみんなで合わせることが失点の少なさにつながると考えている」

■堀井氏が見た"復調への変化"

堀井氏

「攻撃が少人数での速攻に偏る部分があったが、大塚監督になってチーム全体でいい距離感のまま前進する機会が増え、ボックス内に人をかけられている印象がすごくある」

大塚監督

「速く攻められるときは『自分たちの強い部分なのでやっていこう』と。中の攻撃のときは『自分はこういうことをしたいこんだ』『コンビネーションをしたい』『このポジションの選手にはこういう役割をしてほしいんだ』と(選手に伝えている)」

堀井氏

「適材適所に人が配置されている。アダイウトン選手も足元でのスタートだったのが、中山陸選手がターンして前向いたときに背後にまずアクション起こしている。それぞれの選手の特徴が発揮されるようになり、チームが1段上のレベルに。特に攻撃はすごく顕著に現れている」

大塚監督

「ポジショニングからの役割。走る人、サポートする人、後ろにサポートする人…そういったものは提示している。選手が躍動しなければ何の意味もない。見ている人たちも興奮しない。今、選手を躍動させるのがまず第一にある」

■「止まらない」「止められない」

堀井氏

「これまで甲府で2人の監督をコーチとして支えてきた。どんなことを学んだか」

大塚監督

「吉田達磨さんは、いい距離感で選手と関わっている。ただ、ピッチに入ったときには妥協せずトレーニングをしていく。篠田さんは天性のリーダーシップ。力を与えてくれるし、勝負に対するこだわりは本当に学ばせてもらった」

堀井氏

「残りのシーズンに向けて意気込みは」

大塚監督

「今、選手に言ってるのは『止まらない』。頭も体も止まらないで常に走り続ける、そういった姿にサポーターたちはより熱狂してくれる。止まらずに戦い続けることを繰り返せば、相手にとって『止められないチーム』になる。ラスト14試合、止められないチームになるんだと強い思いを持って毎日トレーニングしている。一試合一試合に向けてみんなで立ち向かって、その結果より強い甲府になっていられるように取り組んでいきたい」

(「YBSスポーツ&ニュース 山梨スピリッツ」2024年7月28日、「YBSワイドニュース」7月29日放送)

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