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最年長33歳で五輪切符 鈴木選手「マシマシの力を出し切った」 恩師やライバルに感謝 山梨県

2024年3月20日 11:22
最年長33歳で五輪切符 鈴木選手「マシマシの力を出し切った」 恩師やライバルに感謝 山梨県
山梨学院大4年時にも五輪出場 メダル3個獲得

母校の山梨学院大を練習拠点にし、パリ五輪の競泳日本代表に内定した鈴木聡美選手(33)が19日、喜びを語りました。日本競泳史上最年長の代表入り。大学で指導する神田忠彦監督や、ともに代表に内定した青木玲緒樹選手(29)らに感謝の気持ちを述べました。

鈴木選手

「やはり私にはライバルが必要だと改めて感じた。(ライバルの)青木選手が先に(1分)5秒台をずっと走り続けてくれたおかげで私も心が腐ることなく、私も5秒台を出したいという思いをずっと抱いて泳いできた。この決勝のレースで、(2023年9月の)アジア大会のような、(青木選手の)隣で泳ぐレースを再現できた。彼女が走ってくれたおかげで私もやっと5秒台に踏み込むことができたので、今すごくうれしい」

「結果的に(自分の力の)150%かなと。マシマシの力を全部出し切ったという思い」

「1分5秒91ということは、(1分)6秒とさほど変わらない。世界ではもっと速く泳ぐ選手がたくさんいる。日本記録の5秒1辺りを狙えると、おのずと表彰台も見えてくるのではないか。さらにスピードを上げられるようなトレーニングを今後、しっかりと積んでいけたらと。そして昨年の世界水泳では決勝進出までとなったが、五輪は表彰台を狙い、しっかりと頑張っていきたい」

「(タイムが伸びた要因は)今年1月のKKカップ(KOSUKE KITAJIMA CUP 2024)でも感じたことだが、その場での修正力がうまく生かせられた」

「(5秒台を出せたのは青木選手の存在が)かなり大きい。私一人では絶対になし得なかった結果。彼女がずっと先を走ってくれたおかげで、『私も速く泳ぎたい』ともう一度思うことができた。プレッシャーをかけるつもりではないが、本当に彼女に対して感謝の気持ちでいっぱい」

「私もかなり年齢を重ねてきた。高校生も含め、新しい選手が代表を決めてくれたのはとてもうれしいこと。逆に言うと、私が今までお世話になってきた方たちやベテランの選手たちが続々と代表(入り)を外してしまい、ちょっと不安に思ってしまうこともあった。『大丈夫かな。私まで何かあったらどうしようか』と一瞬思った。レース直前にも思ったが『そういう訳にはいかない』と。もう準決勝までしっかりと力を出してるから『思いっきり私が行くぞ』というつもりだった。(若手と)年齢がかなり離れているが、私もより新鮮な気持ちで一緒に頑張れたらと思う」

「(コロナ禍や出場できなかった東京五輪を経て)長かったという思い。あの当時に心が腐ってしまわないままでよかったなと。逃げてしまうことがどうしても嫌だったので、ここで終わる訳にはいかないと。周りからは『まだやれる。お前の力なら、この体ならまだやれるはずだ。力を出せるはずだ。五輪も絶対に行けるはずだ』と強く声をかけてくださった監督やトレーナーに本当に心から感謝している。その言葉がなければ、私はここまで成長することはなかった。青木選手やいろんな選手たちが変わらず頑張ってる姿を見せてくれたので、私ももっとやれるはずと自分にむちを打つことができた」

「(代表選考会で優勝したが)正直、勝ち切ったという実感は持てていない。日本記録を塗り替えることができれば、おそらくそういった感情にもなるのではないか。今回初めて1分5秒台に踏み込んだので、記録を落とさず、突き進むような気持ちでいっぱい」

鈴木選手は山梨学院大4年時の2012年、ロンドン五輪で銀メダル1つ、銅メダル2つを獲得。2大会ぶり3回目の五輪出場となり、12年ぶりの表彰台を目指します。

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