俳優 西垣匠さん 母校でふるさとへの思い語る 能登地震被災者への直筆メッセージも
ドラマや映画などで活躍している白山市出身でいま注目の若手俳優、西垣 匠さん。
テレビ金沢では去年12月、西垣さんに単独インタビューしふるさと石川への思いや俳優としての目標を聞きました。
WEBCMで4つのキャラクターを演じ分け…。
出演したミュージックビデオでは、“恋する気持ち”をリアルに表現。
2020年12月のデビュー以来、数々の映画やドラマに出演し、いま、注目の若手俳優。
白山市出身・西垣 匠さん。24歳。
去年、発売した写真集のイベントを地元・石川で開催すれば…。
会場には、長蛇の列。
訪れたファンは…
「三重です。静岡、熊本です」
「かわいい~、うん、可愛い」
「全部好きで、すごい支えになっています。生活の。」
全国から集まったファンを魅了する西垣さんが。
母校・金沢桜丘高校に。
さらなる活躍が期待されることしの抱負を伺いました。
西垣 匠さん:
「うわ~、なつかし初めまして。よろしくお願いします。西垣匠です。よろしくお願います。」
越崎成人アナウンサー:
「よろしくお願いします。母校での撮影ということでですね、よろしくお願いします。僕も実は母校で…」
西垣:
「先輩なんですね。何かいい感じで始まりますね。」
越崎:
「先輩ヅラしても大丈夫ですか」
西垣:
「大丈夫です。」
越崎:
「いやいや…お願いします。じゃあお座りいただいて…失礼します」
越崎:
「もう大活躍ですね。」
西垣:
「いやいや、そんなことはないです。」
越崎:
「すごい飛躍の年だったんじゃないですか」
西垣:
「皆さんのおかげで何とか」
「ありがたいことに。忙しくさせていただきました。」
【 年間ドラマ大賞 新人賞】
越崎:
「そのきっかけになったかわからないのですが、ちょっとわからないんですけど」
「さらに、その1個前の年になると思うんですけれども、第32回年間ドラマ大賞2022で見事、新人賞。」
西垣:
「ハハハ。ありがとうございます。」
越崎:
「どういう思いでしたか?」
西垣:
「とった時はすごく驚きました。自分がとれるとは思ってなかったですし」
「すごく「みなと商事コインランドリー」という作品は反響はたくさんあったんですけれど」
「何か賞をいただけるほど僕は何かを出来たというふうにはまだ思えてなかったので、すごく嬉しかったです。」
代表作となったドラマみなと商事コインランドリーでは10歳年上のアラサー男子に恋する男子高校生という難しい役どころを演じそれがきっかけでドラマ大賞2022新人賞を受賞しました。
越崎:
「新人賞なんですけど、すごいメンバーなんですね。」
「ちょっと見てみたんですけど、びっくりしちゃいました。すごいですよ。岸谷五朗さん、上戸彩さんとか横浜流星さんとかね。」
「この面々を見たときに、この中に名前が入ると…」
西垣:
「ちょっと震えましたね。やっぱりこう、すごい嬉しかったんですけど、なんか「西垣だけ消えたな」って言われないように頑張らなきゃなって。」
越崎:
「いやいやいやいや、もうまさにこれからっていうところだと思うんですけれども。」
「俳優として少しずつキャリアを重ねて俳優としては去年1年間どういう成長をした年?」
西垣:
「よりこう何て言うんだろうな。深く役について理解しようというか、役と向き合おうとした1年だったなと思いますね。」
【どういう役作り?】
越崎:
「ヤンキーやったりとか、どういう役作りのされ方をしているんですか?」
西垣:
「その人だけじゃなくてその人の“周りの人の自己紹介“が出来るまで考えるということがあって。」
「やっぱりきょう初めまして、じゃないですか。ここでの自分の声のトーンだったりとか、話し方だったり」
「顔と地元の友達と話す時の顔ってちょっと変わってくると思うんです。」
「自分の意識して変えているわけじゃないけど、何かちょっとした変化があるわけじゃないですか。」
「そういうものをしていくためにまず他人を理解して、そういう時の自分ってどうなのかなっていう」
「役としての向き合い方、その人に対しての、みたいなものを考えていったりしますね。」
白山市出身の西垣さん。
高校時代はまじめな優等生タイプだったといいますが、俳優を目指したきっかけは?
【なぜ俳優に?】
西垣:
「もともとエンタメ業界にすごい興味があって裏方に入ろうかなっていうくらいだったんですけど」
「大学生の時にスカウトされて、そこから、お芝居にふれるようになってそれですごく楽しいなと思って、チャレンジしてみようと思ったんです。」
「最初やっぱり、これだけで生きていくという程の覚悟はまだ二十歳くらいだったので出来なかったのですけど」
「“今しかできない”ことだなと思って、チャレンジしてみて、そこから徐々に意識が変わっていってっていう感じです。」
【ドラゴン桜2の話】
越崎:
「ドラゴン桜を見ましたよ。びっくりして。ドラゴン桜を見て、知ったんです。桜丘出身だって。」
「あの姿からホームページに飛んで、え、まったくキャラクターが、見たキャラクターが違うと。」
西垣:
「そうですね。」
越崎:
「あのオファーが来たときはどういう風に思ったんですか。」
西垣:
「あれはオーディションで。『合格しました』っていうお話だったんですけど。『坊主になります』って言われて。」
「合格しました坊主になりますって。『あ、はい。わかりました』ぐらいでした。いつか坊主にはなるだろうなと思ってはいたので」
越崎:
「いろんな役をしている中で」
西垣:
「だから、ちょっと早かったと。思ってたより、早かったなと。」
越崎:
「阿部寛さんだったり長澤まさみさんだったり名だたる方々と共演されて感じるものはありました?」
西垣:
「背中で語ってくるというかすごく偉大な先輩方だったなと思います。」
「この業界に入って3か月ぐらいだったんですね。ドラゴン桜が。」
「だから、何もわからない状態だったので、なんかすごく皆さんが…みんなが優しい目で見てくれてたんだろうなと今となってはすごく思います。」
役者をする上で役立っているのが小学3年生から打ち込んだフェンシングだといいます。
西垣さんは高校時代、日本代表に選ばれるの程の実力者でした。
【フェンシングについて】
越崎:
「フェンシングは集中力がものすごく大事なスポーツですよね。今に生きていることはあります?」
西垣:
「フェンシングってすごく相手との間合いをはかるスポーツなんですよね。」
「反射神経も大事なんですけどそれよりも読み合いだったりとか相手が得意とする間合いというものがあって、剣のリーチとか腕の長さとかもあって」
「そこを読み合いながら戦うんですけどその間合いの取り方っていうのはすごくお芝居の中でも生きてるな~と思いますね。」
「人と人が最初は初対面でそこから徐々に仲良くなっていくと徐々に間合いが近くなっていくんですけど、そこを間違えちゃうとちぐはぐになっちゃったりするので、お芝居が。だから相手との距離感みたいなものはすごく生きている気がします。」
【石川について】
「石川県ってどういうふうに映っています?」
西垣:
「やっぱり僕帰ってくるたびに思うのはものすごく空気がきれいだなと思います。」
「金沢駅のホーム降りて新幹線から出て、一呼吸目、やっぱ違うんですよね。ちょっと、おいしいんです。」
「空気がおいしいってこういうことなんだと思いますもん。それぐらい、こうのどかで自然があふれてて時間もゆったり流れてるような気がするので、帰ってくるとすごく落ち着くなと思いますね。」
越崎:
「もしかしたら、この柔らかい人となりは石川県だから」
西垣:
「そうですかね。」
越崎:
「っていうことにしましょうか。」
西垣:
「ありがとうございます。」
【ことしの抱負は?】
ふるさと石川から羽ばたきさらなる活躍が期待される西垣さん。
最後に、今後の目標を聞きました。
「幅を広げる」
西垣:
「お芝居の幅もそうですし人間としても心もいろいろ、こう余裕があるというか幅を持って生きていけたらなと思っています。」
「お芝居の歴も浅いですし自分がどこまでどういう役まで演じれるのかとかそういうことも一切まだわかっていないと思うのでチャレンジしたことのない役もたくさんありますし、そういうものにたくさん触れて、自分の幅を知っていけるような一年にしたいなと思っています。」
1月。西垣さんはふるさとへの直筆メッセージを発信しました。
『令和6年能登半島地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。皆様が安心して、元の生活に戻られることを心から願っています。西垣匠』