“冬眠明けのクマ”に注意! 秋だけでなく備えを 石川県内各地の取り組みは
「今さっき、クマが一頭走っていきました」
19日に地元住民や警察、猟友会などが集まり開かれた実地訓練。
冬眠明けのクマが市街地に出没したとの想定で、通報から捕獲に至るまでの役割分担や対応が確認されました。
石川県自然環境課・能登 守 課長:
「秋とか時期に限らず通年的に出ているので、人里近くに定着している懸念がある。各地区で協力してヤブ刈りとか、そういったことが大事になってくると思う」
去年は過去2番目に多い420件の目撃情報があった石川県内。
月別にみると、10月が114件と最も多くなっていますが、冬眠明けの春から夏にかけても、多くの目撃情報が入っています。
おととし、クマによる人身被害が発生した木場潟公園東園地では…
南加賀土木総合事務所・島田 貴幸 課長:
「あちらが園の周りにクマやイノシシなどがいたときに、AIが反応して撮影するカメラになっています」
事故を受け、クマなどを感知するAIカメラを設置。すると、柵の付近をうろついているクマが確認されたため、去年10月以降、臨時閉園となっていました。
電気柵の強化やエサとなりうる樹木の伐採を行い、安全が確保されたことから今月15日、ようやくすべてのエリアが開園したということです。
南加賀土木総合事務所・島田 貴幸 課長:
「全国的に人身事故も起きていますので、公園管理者としても来園する方が安心してご利用いただけるように、対策を万全にしていきたい」
冬眠明けのクマは食べ物を求めて活発に行動する傾向があり、石川県ではこれからのシーズンは、ペットフードや生ごみを放置しないことや、遭遇の危険が高まる明け方や夕暮れ時は特に注意するよう呼びかけています。