「能登ブランドは息絶えていない」地震から高校生が復活させた最高級シイタケのとてまり
地震を乗り越え、穴水高校の最高級シイタケ、「のとてまり」が今年も無事に出荷されました。
被災後も大切に育て続けた高校生たち、その思いをつなげようと奮闘した大人たちを取材しました。
きのう、金沢市のカフェで特別なランチメニューが提供されました。
お客さんのお目当ては、最高級シイタケ、「のとてまり」です。
ソテーされた肉厚の「のとてまり」。
調理師:
「肉厚で素晴らしいと思います値段も値段ですし トリュフ並です」
客:
「おいしい。しいたけじゃないみたい」
この「のとてまり」、育てたのは被災した高校生たちでした。
地割れの被害が残る穴水高校。生徒たちは収穫の時を迎えていました。
この高校では12年間にわたりシイタケ栽培を行っていますが、地震でビニールハウスの木が倒れ一時、シイタケは全滅しました。そのため、育て直すことになりましたが、生徒たちは厳しい生活を送りながら世話を続け見事、「のとてまり」を復活させたのです。
生徒:
「(家では)飲料水をもらってギリギリですけど、生活できています」
「地震があった分、怖ったけどいいシイタケが取れて安心した」
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6日の競りで生徒たちが育てた「のとてまり」は11万円で競り落とされました。
穴水高校が出荷した中では過去2番目となる高値でした。
参加業者:
「11万おめでとさんようやったな」
高校生:
「安心です。良かったです。本当に」
「売れたぞ~」
「がんばろう~能登」
「能登ブランドは息絶えていない」高校生はそう話していました。