馬毛島の工事差し止め訴訟 西之表市の漁師(69)の訴えを鹿児島地裁は棄却 今後控訴する方針
種子島沖の馬毛島で進む自衛隊基地の整備で漁業権を侵害されたとして、西之表市の漁師の男性が国に工事の差し止めを求めていた裁判です。11日の判決で鹿児島地裁は「排他的に漁を営む権利や国に対抗できる権利があるとは認められない」などとして男性の訴えを退けました。
この裁判は馬毛島の周辺で漁業を行っている西之表市の濱田純男さん(69)が自衛隊基地などの整備によって周辺の海域の立ち入りが制限され、漁業権を侵害されたとして国に港湾施設の工事の差し止めを求めていたものです。
国側は「種子島漁協が22億円の漁業補償金を受け入れ漁業権は放棄されている」などとして訴えを退けるよう求めていました。
11日の判決で、鹿児島地裁の窪田俊秀裁判長は「海域で排他的に漁を営む権利や国に対抗できる権利があるとは認められない」などとして濱田さんの訴えを退けました。
(工事の差し止めを求めた・濱田純男さん)
「そこでちゃんと漁業を営んでいる人たちの権利を奪い取ることができるという判決。止めることはできないかもしれないが意見は述べないといけない」
濱田さんは判決を不服として今後控訴する方針だということです。
判決を受け九州防衛局は「国の主張が認められたものと受け止めています」とコメントしています。
この裁判は馬毛島の周辺で漁業を行っている西之表市の濱田純男さん(69)が自衛隊基地などの整備によって周辺の海域の立ち入りが制限され、漁業権を侵害されたとして国に港湾施設の工事の差し止めを求めていたものです。
国側は「種子島漁協が22億円の漁業補償金を受け入れ漁業権は放棄されている」などとして訴えを退けるよう求めていました。
11日の判決で、鹿児島地裁の窪田俊秀裁判長は「海域で排他的に漁を営む権利や国に対抗できる権利があるとは認められない」などとして濱田さんの訴えを退けました。
(工事の差し止めを求めた・濱田純男さん)
「そこでちゃんと漁業を営んでいる人たちの権利を奪い取ることができるという判決。止めることはできないかもしれないが意見は述べないといけない」
濱田さんは判決を不服として今後控訴する方針だということです。
判決を受け九州防衛局は「国の主張が認められたものと受け止めています」とコメントしています。
最終更新日:2025年3月11日 19:55