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“免疫細胞増やし副作用も少なく” 長崎大学ががんの新たな治療法開発 2030年実用化目指す《長崎》

2024年3月14日 20:50
“免疫細胞増やし副作用も少なく” 長崎大学ががんの新たな治療法開発 2030年実用化目指す《長崎》

副作用が少なく、治療効果も高いがんの新しい治療法を長崎大学の研究グループが開発しました。

実用化に向けてベンチャー企業を立ち上げ、長崎大学病院などで治験に取り組みます。

(長崎大学先端創薬イノベーションセンター 田中 義正教授)
「35年間ぐらいずっとがん研究をやってきたけど、今回1番手応えがある」

長崎大学「先端創薬イノベーションセンター」の田中 義正教授を中心とした研究グループが開発したのは、がんの新しい治療法「SCM療法」です。

開発された薬を体内にいれることで、がんを攻撃する人間の免疫細胞を増やし、より効果的にがん治療を行うことができます。

2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑名誉教授が発見し、現在、実用化されている「免疫チェックポイント阻害剤」と併用することで、従来の抗がん剤治療よりも治療効果が高くなる上、副作用も少なくできるといいます。

(長崎大学先端創薬イノベーションセンター 田中 義正教授)
「がん治療に対して非常に恐怖感があると思う。がんそのものより、むしろ治療法に対して恐怖感があるけど、もし副作用が極めて少ないような治療薬ができるなら、がんがそんなに怖くない病気になるのでは」

田中教授は、この治療法の臨床開発などを進める会社を去年10月に設立。

14日は、長崎大学の研究成果をもとに起業した会社を認定する「長崎大学発ベンチャー」の称号が授与されました。

(長崎大学 永安 武学長)
「長崎県における医療系ベンチャー創出の発端となるということに、非常に期待している」

今後、田中教授の会社が資金集めを行った上で、長崎大学病院での治験の実施に向けて準備を進め、2030年頃の実用化を目指すということです。