半導体関連の人材育成へ連携 長崎大学と県立高校工業科が意見交換《長崎》
九州で成長が見込まれる半導体関連産業。人材育成への連携を進めます。
県立高校の工業科の教員と大学との意見交換が行われました。
(長崎大学マイクロデバイス総合研究センター 大島 多美子教授)
「半導体産業は、長崎の経済の活性化と雇用の創出に、大きく寄与する可能性を秘めている」
長崎大学と意見交換したのは、5つの県立高校の工業科の教員ら23人です。
半導体産業を巡っては、熊本県に進出する台湾の大手メーカーTSMCが、今月、第2工場の建設を新たに発表したほか、諫早市ではソニーグループの工場が増設されるなど、九州を一大拠点とする動きが加速しています。
こうした動きを受け、長崎大学は去年11月「マイクロデバイス総合研究センター」を設立。
高校では、長崎工業高校と大村工業高校が、来年度以降「半導体製造技術」の科目を新たに設けるなど、人材育成に向けた取り組みが進められています。
(長崎工業高校 馬場 剛 教頭)
「半導体の専門家が高校の教員でいるわけではないので、高校の中の授業だけでなく、大学への訪問や企業見学も取り入れながら、参加型、体験型、対話型の授業を実施したい」
半導体の関連産業では、県内で今後5年程度で3000人以上の雇用が見込まれていて、両者は大学へのインターンシップや、共同研究などを検討したいとしています。