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講談社と鳥取県が連携 「デジタルコンテンツクリエイター」育成プロジェクトが始動 活動費として毎月1人当たり20万円を支給

2024年5月10日 18:20
講談社と鳥取県が連携 「デジタルコンテンツクリエイター」育成プロジェクトが始動 活動費として毎月1人当たり20万円を支給

鳥取県版の「トキワ荘」を目指します。鳥取県と講談社が連携して育成を目指す「デジタルコンテンツクリエイター」。鳥取県境港市を拠点に創作活動を行うプロジェクトが4月から始まっています。

おどろおどろしい絵柄の中にコメディーな要素も取り入れたゲームコンテンツに、可愛らしい女の子を描いた漫画。これらは4月から境港市を拠点に創作活動を始めているクリエイターたちの作品です。

鳥取県 平井伸治 知事
「鳥取県版の”トキワ荘”目指してやってきていただく。ここ境港は、素晴らしいクリエイターが集うところ、なぜなら”作家いいみなと”」

5月9日、境港市で鳥取県が講談社に事業を委託してデジタルコンテンツクリエイターを育成するプロジェクトのキックオフイベントが開催されました。この事業は境港市を活動拠点にジャンルを超えて切磋琢磨しながら2年間、県外から移住して創作活動を行うクリエイターを公募。全国の166人の応募者の中からゲーム、音楽、動画、CGなどのクリエイター5人を選出しました。

9日、クリエイターは性別や年齢など個人の属性が作品に影響するのを避けるため、別会場から音声のみで参加。それぞれが抱負や作品を紹介していました。

映像作家 もちよ
「私昔から鬼太郎が大好きで、去年公開された映画”鬼太郎の誕生 ゲゲゲの謎”を30回見ました。ゆくゆくは、脚本も制作も監督も全部私という環境でアニメーション動画を創れたらと思っています」

漫画家 秋鹿えいと
「普段はX(旧Twitter)でエッセイマンガを投稿しています。目標は鳥取県や境港市の魅力をマンガで発信していけたらと」

5人のクリエイターは、境港市内にあるシェアオフィスなどを拠点に創作活動を展開。活動費として毎月1人当たり20万円が支給され、講談社の編集者のサポートも受けます。

講談社クリエイターズラボ 鈴木綾一 部長
「”第二の水木先生”となるような作家、デジタルクリエイターが生まれて(境港が)クリエイターの聖地、”クリエイター王国”になればいいと思っています。」

このプロジェクトは11年前から鳥取県が取り組んでいる「まんが王国とっとり」とは別事業。デジタルコンテンツ産業の拠点化を推進し、新規事業展開や企業誘致につなげることも目指し事業費は5500万円となっています。

それぞれのクリエイターはこのプロジェクトが完了する2年後に成果を発表することになっています。