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初夏の夜を彩るホタルの光に…120年に一度しか咲かない花!“今しか見られない”光景

2024年5月23日 18:39
初夏の夜を彩るホタルの光に…120年に一度しか咲かない花!“今しか見られない”光景

きょうお伝えするのは「今しか見られません!」

生物が織りなす、1年を通じて「この時期限定」の幻想的な風景に、120年に一度しか咲かない!と言われる花。チャン4取材班がキャッチした「今だけ!」の光景です。

きのう午後7時半ごろ。チャン4取材班がやってきたのは、愛媛県松山市郊外の窪野町です。

記者:
「どうですか?今年は…」
橘さん:
「ちょっと私も今年になって初めて見に来てるんですけど、 まだ確認できていないんですけど、大体(5月)20日過ぎたら飛んでると思うんです」

男性が「飛んでいると思う」と話すのは…「ホタル」。

長年、この地区でホタルを守る活動を行っている橘秀敏さんの案内でその姿を探しますが…

記者:
「まだ見えないですね…」
橘さん:
「まだ見えないですね…まだ飛ばないですね。明るい」

時期的に、まだ早かったか…と思ったその時!

橘さん:
「あ、今飛んだ」
記者:
「あー!飛んでますね。飛んでる、おーすごいめっちゃ光ってる」

ゲンジボタルが姿を現しました。

別のスポットでは…

鑑賞に来た親子3人:
「ホタルを見に」
「一緒に見に来てたんですよ」
Q.いましたか?
「いました」「綺麗だった」

橘さん:
「ここらへんがポイントやな」

松山NPOくぼの里山会 橘秀敏会長:
「いつまででも見られるような感じでね。出来るだけ自然を守っていく努力はしないといけないと思う。鑑賞スポットはHPに載せていますから、ぜひ来て見てもらったら」

ホタルが織りなす「今だけ!」の幻想的な光景。橘さんによると、周辺でホタルの姿が見られるのは6月上旬頃までだということ。1日には、恒例のホタル祭りが予定されています。

一方の「今だけ!」は、120年に一度と言われる超レアな光景。取材班が情報をもとに向かったのは東温市です。

井戸 平さん:
「この竹林なんですよ」

敷地にずらっと並ぶのは中国が原産のタケの一種、黒竹。その名の通り黒々とした棹が特徴です。

井戸さん:
「分かるかや?これは葉っぱよこれが花よ」
記者:
「これですか!これ花なんですね」

まるで稲穂のように見えるのが黒竹の花。黒竹は120年の周期で花を咲かせると言われていて、1世紀に一度見られるか、見られないかのとてもとても珍しい花なんです。

井戸さんが見つけたのはおととい。

「邪魔になるやろ。歩道のほいで切りよって、そして子どもが花が咲いたんじゃないってなんのことかわからんかった。知らんわな(笑)ぱっと見たら花とは…」

愛媛植物研究会の松井宏光会長に写真を見てもらうと…

愛媛植物研究会 松井宏光会長:
「初めて見ました。間違いなく開花です。黄色い袋みたいなのがぶら下がっていますが、これがおしべの花粉袋だから花びらはない葉の先にあるとんがったものこのおしべが出ているところがすべて一個ずつの花になる」

一方で、珍しい現象だからか“黒竹の花が咲くと不吉なことが起こる”と言われることもあるそうです。

「今は記録が残っていて120年という黒竹の生理的なメカニズムというのが ある程度わかってますから不吉なことというよりはむしろ一生に一回見れるか見れないかという幸運な時期に 立ち会えたということを喜んだ方がいい」

井戸さん:
「生きてる間に花が見られただけ幸せよ。もうおそらく見えんで、わしの孫のもういっちょ孫ぐらいじゃないと。まぁすごいこっちゃ」