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「一生忘れない」長高水族館の“ナイトアクアリウム”で花火を間近に!水族館部員たちがカフェ開設

2024年8月22日 18:00
「一生忘れない」長高水族館の“ナイトアクアリウム”で花火を間近に!水族館部員たちがカフェ開設

長高水族館を運営する愛媛県立長浜高校の水族館部。先日、夜の一般公開で「花火が見えるカフェ」に挑戦しました。「一生忘れない」夏の夜の物語です。

大洲市の愛媛県立長浜高校、通称・長高。全校生徒の半数以上、95人が水族館部に所属。部員たちは、今年4月に移転・リニューアルした“長高水族館”を運営しています。

魚たちのお世話はもちろん、水槽のレイアウトから接客まで担う、高校生手作りの水族館です。

夢は「タコカフェ」オープン!3年石丸さんがカフェ店長に

石丸夏実さん(3年):
「これ私が書きました。カフェっぽくないですか?ブラックボードに書いてると」

普段はタコの水槽を担当する、3年生の石丸夏実さん。自作のメニューボードにご満悦…その理由は。

石丸夏実さん(3年):
「いつか自分で『タコカフェ』っていうのを開きたいって思ってて、夏祭りの公開日で、3階開放してカフェできるっていうのを先生から聞いたんですよ。それはもうやるしかないなって思って!すごくやりたかったんで、カフェが」

地元の「ながはま赤橋夏まつり」に合わせて行われる、夜の水族館=ナイトアクアリウムの一般公開。

そこで、移転後初めてとなるカフェを開設することになったのです!

夏祭りにあわせ 水族館3階をカフェテラスとして開放

石丸さん:
「花火が向こうの公園側に上がるんですけど、座ってくつろぎながら見ていただける、 ドリンクでも飲みながら」

祭りの呼び物、打ち上げ花火を間近に望む水族館3階のテラスに開くカフェ。石丸さん、万全の準備で本番に臨みます。

迎えた、夏祭り当日。長高水族館近くの会場がどんどんと活気づく中…カフェ担当の部員たち、午後8時の開店に向け接客の練習をしていました。店長を務める石丸さんも、お客さんを迎える準備に余念がありません。

生きもの愛溢れる部員たち!ナイトアクアリウムは大盛況

そして午後6時。カフェに先駆け、長高水族館ナイトアクアリウムがオープンしました。

男子部員:
「これね大きいけどね、全部長浜で獲れるんだよ」

お客さん:
「これどうやって抜け出すんですか」
男子部員:
「カニが脱皮するときは基本全員一緒で、ここの部分からパカって出します」

女子部員:
「クラゲの心臓はないんだよ」
男の子:
「え!」
女子部員:
「知らんかった?実はクラゲって心臓なくて、このふわふわした動きで心臓の代わりをしています」

男子部員:
「かわいいんですよね~ハリセンボンちゃん。こう見えて食べるとおいしいんですよ」
男の子:
「食べたことあるよ」
男子部員:
「唐揚げですか?唐揚げおいしいですよね」
男の子:
「刺身です」
男子部員:
「刺身ですか!?」

いきいきと接客する水族館部のメンバー。お祭りのお客さんもたくさん来てくれました。

もうすぐ引退…水族館部員として最後の夏

日はどんどんと傾き…カフェメンバーは、オープンの最終準備。

石丸さん:
「めっちゃいいですよなんか今空良い感じですよ」

店員2人:
「ハマチ雲や!」
「あの大きい、あれがハマチ」

SNS用の撮影タイムも、外せません。

石丸さん:
「いいわ~、カフェやってよかった」
後輩たち:
「可愛い、めっちゃ合ってる!お洒落!エモ!」

石丸さん:
「(引退まで)あと2週間。引退したくない」
後輩店員:
「月日を重ねるごとに先輩が減っていくのが悲しい」

3年生の石丸さん。水族館部の部員として活動するのもあとわずかです。

いよいよカフェオープン!後輩たちも奮闘

仲間とのかけがえのない時間を噛みしめて…午後8時、カフェの開店時間です!

石丸さん:
「カフェオープンします!予約のお客様は2階の淡水魚コーナーまでお越しください!」

2階で石丸店長が受付。3階では…

後輩店員:
「メロンソーダにアイストッピングと、カルピスにアイストッピングでよろしかったですか?」
「アイスちょっと溶けてきたかも、やばい」
「アイスコーヒーにアイストッピングの方、お待たせいたしました」

店員を務める後輩たちも奮闘!

お客さん:
「あぁ、おいしい。めっちゃおいしい!」

水族館部のカフェ、大盛況です!すっかり日は沈み、テラスに涼しい夜風が吹いてくるようになりました。

そして…

お客さん:
「すごーい」

店員たち:
「おぉ~!特等席やねここ。めっちゃいい」

水族館部のメンバーみんなで作り上げたカフェ。結果は“大成功”です!

親子:
「特等席でした」
大洲市出身 作詞・作曲家 たきのえいじさん:
「彼女たちが取り組んでくれている土台の上に乗っかって花火が見られたっていうのは幸せです」

大洲市きらめき大使 かとうれい子さん:
「こんなに花火が大きいとは思わなかった」

水族館部のメンバーとして過ごす最後の夏…

石丸さん:
「もう嫌ですよ帰りたくないですよ、片づけたくない」
後輩:
「ついに来た…先輩と別れるこの時がついに来た」
石丸さん:
「まだ2週間おるけどね」
後輩:
「胸を張って大成功と言えるカフェでしたね」
石丸さん:
「頑張った!お疲れ様!一生忘れないだろうなって。カフェをやるのが夢だったので、ミニでも、すごく大盛況で大成功やったんで、もうよかったなって。最後にこんなことができて幸せ者だなって思います」