猛暑や少雨の影響で“野菜の価格”高騰 ニンジンは倍以上で…バラ売りや少量パックが充実
気温が下がり、ようやく秋らしい気候になってきました。一方で、上がったものも。家計を圧迫する野菜の価格が高騰しています。
記者リポート:
「こちらのスーパーでは午前中から多くの人が買い物にきています」
中でも、青果エリアでは真剣に野菜を吟味する人の姿が。
お客さん:
「全体的に上がってますよね、でも買わないといけないし、大変です」
お客さん:
「高くなってるかなとは思うんですけど。子どもがブロッコリーが好きで良く食べさせるんですけど、高いから買うかどうか迷う時はあります」
そう、いま食卓にピンチが…
フジ・リテイリング 石津真人バイヤー:
「全般、野菜については例年以上の高値で推移している状況であります。ニンジンでいえば倍近い、倍以上かもしれないですね、大根についても同様です」
中でも北海道や東北が産地のニンジンや大根、ネギブロッコリーのほかトマトも平年と比べて高くなっているといいます。
その原因の一つが…
石津バイヤー:
「今年については特に夏以降の各産地、記録的な猛暑であったり雨不足の影響で、野菜については生育に障害がかなり出ているところで」
“暑すぎた”夏の影響で、種のまき直しによる収穫の空白期間が生まれたり、不作に見舞われたりするケースもあるといいます。
そんな中、買い物客からはあの手この手のやりくり術が聞かれました。
お客さん:
「少量とかカットされているのを買う時が多いです。その日使う分だけとかあと割引とか、安い時もあるんですけどね、この間はこの値段だったのにきょうこんなにー?というのが割と多いです。日持ちがするものを買って冷凍とか、そういう感じですかね、安い時に買って」
お客さん:
「いつもだったら2分の1買うんですけど、2分の1ですら高いなという印象があったので、なるべく小さいのを、安いのをって感じで。余ったもの冷凍して次の日以降に使うようにはしてます。冬の野菜は少し安くなってくれたら助かる」
お客さん
「もう今一番大変です野菜が。野菜を買うのとカットサラダとどっちがいいか。前は野菜を買っていたんですけど、こっちの方が利用しやすいのと安かったら買おうかなとそんな感じです。家計簿はつけてたんだけど去年と今年は全然違います。私は毎日買い物するタイプだから買いだめをしないんです。急にあがってるとえっと思って、一日の買い物の金額が500~600円違います」
また、店側でもより買い求めやすくするための工夫が。
石津バイヤー:
「当社としてはバラ売りを例年以上に訴求力を高めたり、少量パックをしっかりつくることでお客様に少しでもお買い求めしやすいお値段で提供できるように心がけております」
ほかにも、価格の変動が少ないサラダパックを充実させているということです。
フジ・リテイリングによると、ほかの野菜に比べて旬のきのこやさつまいもといった食材は相場が安定しているということです。