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最大5割引きも JALの冬季限定・若年層対象のスカイメイト運賃 山形で初導入し全国に拡大

2024年12月19日 17:56
最大5割引きも JALの冬季限定・若年層対象のスカイメイト運賃 山形で初導入し全国に拡大

冬場の空港利用の拡大に向けて日本航空では当日予約などの条件付きで山形ー東京便などの運賃を最大5割引きの価格で販売しています。ターゲットは若年層ー。その狙いを取材しました。

山形県の空の玄関口、山形空港の搭乗率は昨年度69.3%で、2019年度と比較すると2.5ポイント上回り、コロナ禍前の水準に回復しました。山形空港の利用をさらに拡大させるため、県が着目したのが”冬場”の利用です。

県総合交通政策課 鈴木貴洋課長補佐「例年、冬期間は需要が落ち込む時期となっているのでそこの利用拡大が重要なポイント」

打開のカギとなるのが若年層の開拓です。山形ー東京便を運航する日本航空・JALによりますと、年間の利用者のうち12歳から25歳までの若年層は全体の5%ほどに留まっています。

日本航空東北支社 山根淳さん「利用者で一番多いのはビジネス客。30~50代が多い。若年層に飛行機への親近感を持ってもらい、将来のJALファンになってもらいたいと思って若年層向けプランを企画した」

この状況を踏まえ、JALでは県などでつくる協議会からの助成を受けて若年層向けの格安航空券・「スカイメイト運賃」の冬季限定ヴァージョンをおととしから販売しています。

スカイメイト運賃は12歳から25歳までのJALマイレージバンク会員が対象です。山形ー東京便のスカイメイト運賃は冬の通常期は1万270円、年末年始や年度末は1万3130円です。これに対し冬季限定ヴァージョンで購入すればいずれの場合も6310円となります。

冬季限定ヴァージョンのモニター体験をした学生に話を聞きました。

学生(東京ではどんな所に?)「浅草とスカイツリーに行きました」

モニター体験では1人6万円が支給され、1泊2日の東京観光を楽しみました。

旅行「東京、着きました!アハハ」「すごくない?人力車乗りながらのスカイツリー!」

学生2人「予約時にマイナンバーカードか運転免許証を見せなければいけないのを知らなくてそこは手こずったけど、それを乗り越えればあとはもう簡単だった」「空港に行くのは少し時間がかかるけど、飛行機に乗っているのは1時間くらい。一瞬で東京に着いたなと思った」

学生2人(よく2人は旅行に行く?)「2人で行くのは初めて、遊んだこともあんまりなかった」(じゃあ今回の旅行がいい機会に?)「いやほんと・・・めちゃくちゃ仲良くなった!」

スカイメイト運賃の冬季限定ヴァージョンは、全国に先駆けて山形で導入されました。

その結果山形ー東京便の若年層の利用客数は冬季限定ヴァージョンが導入されていなかった場合と比べ大幅な増加に転じました。JALの試算では20倍以上の拡大効果があったということです。
こうした実績を踏まえ、冬季限定ヴァージョンのスカイメイト運賃は現在、国内の16路線に導入が広がりました。山形ー大阪便でも今年度から導入を開始。こちらも最大5割引きで販売しています。

日本航空東北支社山根淳さん「航空運賃が高いというイメージがあるが、飛行機は使い方やお得なキャンペーンを知っていれば身近に使える乗り物。飛行機を使った旅行や移動に価値を見い出してほしい」

県総合交通政策課 鈴木貴洋課長補佐「これまで飛行機を利用してこなかった人にもこれを機会に利用してもらい、将来的にもビジネスや観光に使ってほしい」

冬季限定ヴァージョンのスカイメイト運賃は利用当日の午前0時から出発の20分前まで予約ができます。JALのWebサイトか出発する空港の国内線カウンターで受け付けています。

最終更新日:2024年12月20日 11:28