最上川下流・中流の治水プロジェクト 総額650億円の事業費で始動 堤防強化や集団移転
ことし7月の記録的大雨災害を受け国と山形県、関係市町村が進める最上川下流・中流緊急治水対策プロジェクトについて国土交通省東北地方整備局は18日、国と県合わせて650億円の事業費で始動すると発表しました。
このプロジェクトはことし7月の記録的大雨災害と同じ規模の洪水に対して、堤防を越えて浸水する被害の防止を目指し、国と県、関係市町村が連携して集中的に進めるものです。
国土交通省東北地方整備局の発表によりますと河川整備と災害復旧の事業として酒田、庄内、戸沢、鮭川の4つの市町村で土砂で浅くなった川底を掘削し、最上川下流では川の水位が堤防の計画高を超えたエリアで堤防の強化などを図ります。
このほか、戸沢村蔵岡地区の集団移転や、住居などの災害リスクを考慮した立地適正化計画の作成なども盛り込まれました。
実施期間は、今年度から2029年度までの5年あまりで国がおよそ450億円、県がおよそ200億円をそれぞれ拠出し、総額650億円の事業費で取り組みます。