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甚大な浸水被害の戸沢村 仮設住宅が完成し入居始まる 28世帯58人が順次

2024年10月9日 18:20
甚大な浸水被害の戸沢村 仮設住宅が完成し入居始まる 28世帯58人が順次

ことし7月の大雨による住宅の甚大な浸水被害を受けて、山形県が戸沢村に建設した応急仮設住宅が完成し、避難生活を送る人たちの入居が9日から始まりました。

7月の記録的な大雨で戸沢村では、住宅226棟が浸水などの被害を受け、現在も避難所などで多くの住民が避難生活を続けています。戸沢村では28世帯が入居できる仮設住宅が8日完成し、9日から入居が始まりました。
戸沢村蔵岡地区の庄司純司さん(76)は、村役場で受け取った鍵を手に仮設住宅に入り、これから生活を送る部屋の中を見て回りました。高齢の妻と飼い猫とともに暮らすということです。

「雪の多いところで雪囲いうまくやってくれている」

部屋の広さは単身者向けはおよそ20平方メートル、2人から3人向けはおよそ30平方メートルでエアコンやガス、風呂やトイレといった設備を備えています。
入居期間は2年間で、家賃は無料、光熱費と水道代は避難者の負担となります。

庄司純司さん「プライバシーもしっかりと守られるのでありがたい。老夫婦2人なのでこれから蔵岡地区の集団移転も想定しているようなので動向を見ながら2年後にどうするか結論を出したい」

「仏様だけ持ってきた初めて入るんだよ」

蔵岡地区の青柳常晴さん(76)。蔵岡地区からの住民の集団移転には賛成の考えです。

青柳常晴さん「不安はあるけど水害だものしょうがない。(蔵岡地区の集団移転について)もちろん賛成ですよ住めないもの。いまの自宅では水が上がらないという保証がない。もうたくさんですよ」

戸沢村によりますと、仮設住宅には浸水被害が大きかった蔵岡地区と古口地区の28世帯58人が順次入居するということです。