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リゾットやジェラートも 山形県庄内町で栽培の「山の芋」 シェフ考案の新メニュー披露

2025年2月20日 20:10
リゾットやジェラートも 山形県庄内町で栽培の「山の芋」 シェフ考案の新メニュー披露

山形県庄内町の山あいの立谷沢地区などで栽培されているイモ「山の芋」をPRしていこうと20日、鶴岡市の人気レストランアル・ケッチァーノの奥田政行シェフが考案した「山の芋」の新メニューが披露されました。

庄内町立谷沢産の「山の芋」は奈良県の在来作物「つくね芋」の一種で、「大和芋」などとも呼ばれ、「自然薯」などと同様、すりおろすととても強い粘り気があります。

山間部での作物生産を進めようと2014年から立谷沢地区で栽培が始まり、あわせて20アールほどの畑で栽培されています。しかし、当初11軒だった生産者は高齢化などで現在は6軒に減少。こうした現状を受け、町の地域おこし協力隊が新しい食べ方を提案して消費拡大と生産者の増加につなげようと鶴岡市の人気レストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフに協力を依頼。20日は生産者など18人が参加し新メニューのランチ会が開かれました。

奥田政行シェフ「すごく粘りがきめ細かい粘りが出る芋です。煮ると栗みたいな味にもなるし。面白い食材です」

メニューは、70度の低温で50分ほど茹でた「山の芋」のバルサミコ焼きや、皮をむいてオーブンで焼いた「山の芋」と庄内豚ベーコンのリゾット、それに山の芋のニョッキなど6品。

参加者は「そのものの素材がはっきり分かるようなすごくインパクトがあって良かったと思います」

さらに栗のような食感と自然な甘さを生かした「山の芋」のタルトと塩ミルクのジェラートのデザートが出されました。

参加者は「(タルトが)どう見てもモンブランに見えるというそれが山の芋でもし近いものが作れたらフィディングとして使っていきたいなと」

生産者「もっしぇ芋グループ」の内藤孝一会長「これを機会に生産者がもっと増えてもらって加工も考えて地元の産品にしていきたいと思っています」

町の地域おこし協力隊では、「山の芋」の新メニューのレシピを広め「消費拡大につなげて行きたい」と意気込んでいました。庄内町産の「山の芋」は町内の道の駅などで販売されているということです。

最終更新日:2025年2月20日 20:10