母親殺害 30歳男に懲役15年の判決「計画性備え殺害に固執」甲府地裁 山梨県
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母親の首をロープで絞めて殺害した罪に問われた男の裁判員裁判で17日、甲府地裁は懲役15年の実刑判決を言い渡しました。
住居不定・無職の松元拓也被告(30)は去年7月、山梨市の実家で母・法子さん(当時49)の首をロープで絞めて窒息死させた殺人の罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は「首を強い力で絞め続け、動かなくなった後も胸や腹を何度も包丁で突き刺すなどしたことは残忍で執拗な犯行だった」などと懲役16年を求刑。
一方、弁護側は「口論後に家を閉め出されて殺意が芽生え、特殊な関係性からほかの選択肢を選ぶのが難しかった」などとして懲役8年が相当だと主張していました。
17日の判決で甲府地裁の三上潤裁判長は、犯行は「一定の計画性を備え、強い殺害の意思に基づいたものだった」と指摘。
その上で、「幼少期からの養育環境に照らして犯行に至るまでの思考などに影響が及んだことは否定できない」とした一方、「家を閉め出されたことをきっかけに殺害を考えるに至った思考過程は飛躍が多く、殺害に固執し続けた」などとして、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。