年末で任期が終わる国連の潘基文事務総長の後任に、ポルトガルの元首相のアントニオ・グテーレス氏が１３日、正式に任命され、難民問題などの解決に取り組む姿勢を強調した。

　国連総会は１３日、グテーレス氏を事務総長に正式に任命する決議を採択した。グテーレス氏は「直面している課題、できることの限界は認識している」とした上で、決意を表明した。

　グテーレス氏「この複雑な世界で起きている問題の解決には、地道な取り組みが必要だ」

　さらに、国連難民高等弁務官を務めた経験から「人間の尊厳を守ることが自分の責任だ」と述べ、難民問題などに取り組む姿勢を強調した。

　国連関係者からは、「実務派のグテーレス氏への期待は高い」との声が上がっている。グテーレス氏の任期は来年の１月から５年間。