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北京五輪 フィギュア羽生結弦 前人未踏4回転半への挑戦

2022年2月10日 23:13
北京五輪 フィギュア羽生結弦 前人未踏4回転半への挑戦
写真:新華社/アフロ

フィギュアスケート男子シングルで総合4位となった羽生結弦選手は前人未踏の4回転アクセルに挑戦。転倒したものの片足で着氷し、初めて世界の舞台で認定されました。

■朝の公式練習では練習時間を半分で切り上げ

試合開始5時間前。40分間の公式練習に臨んだ羽生結弦選手(27)。フリーでも組み込んでいる4回転トウループの3連続ジャンプなどを成功。しかし、4回転アクセルの練習はせずに、アクセルジャンプのイメージを入念に確認し練習時間を半分で、切り上げました。

■貫き通した4回転アクセルへの挑戦

そして、フリー本番。“前人未踏”の4回転アクセルは1本目。転倒したものの、片足で着氷し、国際スケート連盟の公認大会で初めて認定されました。その後は、4回転トウループの連続ジャンプなどの高難度ジャンプを次々と決め、総合4位に入りました。

■荒川静香さんの前で感極まる場面も

演技後、荒川静香さんが羽生結弦選手に話を聞きました。

荒川静香さん
「お疲れ様でした」

羽生結弦選手
「ありがとうございました」

荒川静香さん
「北京五輪までの道のりいろいろな思いが」

羽生結弦選手
「あーちょっと待って。しーちゃんの顔見たらいけなかったな」

羽生選手にとって荒川さんは、地元・仙台のホームリンクの先輩。思わず、感極まる場面も。

荒川静香さん
「いろんな思いがあってのこの五輪だったと思います。どんな思いで戦いましたか」

羽生結弦選手
「いやー正直悔しいですよ。なんで報われないんだろうなって思いながら、この3日間過ごしていました。すごく努力したし苦しかったし。でもみなさんの中で勝敗関係なく、やっぱ羽生結弦のスケートよかったな、ってちょっとでも思ってもらえる瞬間があったら、それだけで今日頑張って滑った意味があったのかなって思います」

■ネイサン・チェン選手が金メダルに輝く

金メダルに輝いたのは、アメリカのネイサン・チェン選手(22)です。4回転ルッツや4回転フリップといった高難度の4回転ジャンプを5本成功。圧倒的な力を見せ、自身初のオリンピック金メダルを獲得しました。4年前の平昌五輪では力を出せず、メダルを逃したチェン選手。雪辱を果たしました。

■日本人トップは五輪初出場の鍵山優真選手(18)

日本人トップとなったのが団体でも日本のメダルに貢献した鍵山優真選手(18)。冒頭の4回転サルコウをきれいに着氷。その後の演技もわずかなミスにとどめ、見事銀メダルを獲得しました。