北京五輪フィギュアスケート男子フリーが行われ、ショートプログラムで8位となった羽生結弦選手は、公式戦では誰も成功させたことのない最高難度のジャンプに挑戦。転倒したものの、偉業に挑んだ姿に著名人からも感動の声が寄せられています。

■前人未踏の4回転アクセルに挑戦した羽生結弦選手

10日、フィギュアスケート男子フリーにのぞんだ羽生結弦選手。
公式戦では誰も成功させたことがない前人未踏のジャンプ「4回転アクセル」に挑戦しましたが、転倒しました。結果は4位でした。しかし、オリンピックという大舞台で偉業に挑んだその姿に、アスリートや各界の著名人から多くの感動と称賛の声が寄せられています。

■フィギュアの"皇帝"は「永遠に残る」

かつて羽生選手自身が「憧れの人」と話し、フィギュア界の"皇帝"とも呼ばれたロシアのエフゲニー・プルシェンコさん。自身のインスタグラムに「きょうもまた五輪の素晴らしい一幕をみることができた」と投稿。その上で、羽生選手について言及しました。

「羽生結弦選手、あなたが残したものは永遠に私たちの心の中に刻まれます。あなたの勇気とプロフェッショナリズムは無限です」

■違う競技の元アスリートからも―

2016年リオ五輪の体操男子団体で金メダルを獲得した白井健三さんは―。

「この舞台でリスクを選択したその度胸に感動です。10年後、20年後のスケーターが『4Aって最初にやったの羽生選手らしいよ！すごくない？』と言っているのかなと思うとすごい伝説を残してくださったなと思います」

そして2008年北京五輪でフェンシング男子フルーレ個人に出場し、日本人選手初の銀メダルを獲得した太田雄貴さんも自身のツイッターを更新。

「信じられないほどの感動をこれまでに頂きました。そして、4回転半への挑戦素晴らしかったです！世界のスーパースターです！」

■感動の声は芸能界からも

スポーツ界だけでなく、芸能界からも感動の声が上がっています。

歌手の松任谷由実さんは、演技後の羽生選手のインタビューを映すテレビ画面の写真とともに自身のツイッターを更新。

「羽生選手の演技に、涙がぼろぼろ止まらなかった。倒れても、倒れても、崩れない強靭な"美"が、日本人を、人類を支えているんだと、確かに思えた。メダリスト達以上に、私にとって価値あるものだった」

挑み続けた羽生選手の姿は、広く多くの人の心に確実に刻まれています。