羽生結弦 恩師の「おまえは跳ぶんだぞ」との言葉 "4回転アクセル"挑戦の背景
◆北京五輪・大会7日目(2月10日)、フィギュアスケート・男子シングル・フリー
ショートプログラムは8位だった羽生結弦選手(27)。巻き返しを狙うフリーでは転倒しながらも大技「4回転アクセル」に成功。188.06を記録し合計は283.21で、順位を4位に上げました。
惜しくもメダルには手が届かなかった羽生選手ですが、演技後には全てを出し切り安堵の笑顔を見せていました。
◇以下、羽生選手のインタビュー
――お疲れ様です。フリー終えて、今、どのような心境ですか?
「正直全部出し切りました。本当に・・・何も残すことなく・・・最初っからギア全開で、4回転アクセルもしめることができましたし、成功させにいけましたし、それはもう僕の財産です」
――オリンピックの大舞台で4回転アクセルに挑戦されました。振り返ってどうですか?
「もう大変でした。本当に色々、本当に色んなこと、思うこといっぱいありますけど。それでも演技内容としては。勝敗はね、勝敗はだめだったと思いますけど、演技内容としては、もしかしたらアクセルの失敗とサルコウの失敗があって、そして後半全部うまく決めてという流れがあるからこそ、僕の『天と地と』というものが表現できたのではないかと思います」
――4位という結果はどうですか?
「もうしょうがないです。頑張りました」
――いつも壁を乗り越える、試練を超える姿に勇気もらいます。今回の4回転アクセルを含め、挑戦する力はどこから湧いてきているのでしょう?
「やっぱり小さいころに跳びたいなって、具体的にじゃないですけど、なんとなく思って。自分の恩師である都築(章一郎)先生という方に『おまえは跳ぶんだぞ』と言われながら教えられていたんで、なんとか跳びたいなと思って頑張ってました」
――ショートの後におっしゃった「氷に嫌われたかな」という言葉。挑戦するその姿勢は氷の神様も見てくれていたと思います。そこについてはどう思いますか?
「結果は悔しいですけど、でも一生懸命頑張れたと思います」
◇ ◇ ◇ ◇
また香港のテレビ局からも、ファンにもメッセージをお願いされた羽生結弦選手。
「本当にたくさんの、本当にたくさんたくさん応援してくださってありがとうございますということと、みなさんの応援の力をちゃんと受け取って滑ることができたのかちょっとわからなくて。ごめんなさいという気持ちもあるんですけど、でも本当にありがとうございましたという気持ちを伝えたいと思います」と答えました。