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北京五輪 フィギュア羽生結弦 フリー前日の4回転アクセルを荒川静香が解説

2022年2月10日 0:20
北京五輪 フィギュア羽生結弦 フリー前日の4回転アクセルを荒川静香が解説
写真:新華社/アフロ

アクシデントで8位となったショートから一夜明けた2月9日。羽生結弦選手は、現地時間午前11時から行われた公式練習に参加しました。前人未踏の大技・4回転アクセルに挑戦。荒川静香さんが解説しました。

■フリー前日の4回転アクセル

この日の練習は、わずか40分。羽生選手は練習開始早々、4回転トウループの3連続ジャンプや4回転サルコウを成功。そして、公式練習では久しぶりに、羽生選手が世界で初めて成功させた4回転ループも手をついたものの着氷しました。これまでに誰も試合で成功させたことのない4回転半ジャンプ、「4回転アクセル」に挑んだのは、練習開始から10分ほど。フリーの曲をかけての練習の際でした。

冒頭の4回転アクセルは両足で着氷。その後も練習をしたものの、いずれも回転がぬけたり、転倒となったりでクリーンな成功はありませんでした。

■荒川静香が見た超大技

羽生選手の練習を現地で見ていたトリノ五輪金メダリスト、荒川静香さんは、

「4回転アクセルは、今回すごくまとまりがよくなった。成功にむけて形というかイメージが見えてきたのかなという印象を受けました」

特に1本目にとんだ4回転アクセルに”進化”を感じたといいます。

「新しいジャンプってなんかきっかけというかコツを掴んだときにスッと一段階進むんですけれどもそのスッという進みがあったように思います」

特に注目したのはジャンプの軸。去年12月の段階では、軸は体の真ん中で、”両足”で降りてきていました。

「一生懸命回転している感じでした。まだ回転が回っているのに落ちてきちゃったりしている時に、片足で着氷すると、ケガにつながります」

しかし、今回は、軸が右に移ったといいます。

「ジャンプは片足で着氷する場合は、右足で降りるので、右に軸を取るんですが、今回は右に軸を移して、片足で降りてくるというイメージを空中で持っているジャンプになっていました」

12月から、進化を感じたといいます。

「試合ってやっぱりある程度アドレナリンが出るので、ジャンプの成功はもしかしたら試合にくるかもしれないなという感じを練習で受けました」

■ジャンプの基礎点アップ