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中村芝翫の長男・中村橋之助 「父と母がいい距離感で見守ってくれた」 今年の漢字は“愛”

2022年12月31日 21:40
中村芝翫の長男・中村橋之助 「父と母がいい距離感で見守ってくれた」 今年の漢字は“愛”
歌舞伎俳優の中村橋之助さんにインタビュー
歌舞伎俳優の中村橋之助さん(27)にインタビュー。3年ぶりに浅草公会堂で開催される『新春浅草歌舞伎』(2023年1月2日~)への意気込みや、自身の“今年の漢字”について明かしました。

■新春浅草歌舞伎に出演 「父に稽古をしてもらう」

橋之助さんは「うれしいです。新春浅草歌舞伎が帰ってきたというのは、お客様方もきっと喜んでくださっていると思うんですけど、それと同じくらい、それ以上に僕もうれしいですね」と語りました。

「今回初役で、(演目)引窓の濡髪長五郎という役を勤めさせていただくんですが、このお役は父(中村芝翫さん)も勤めているお役でして、父に稽古をしてもらうんですけど」と明かした橋之助さん。

見どころについては「(この演目は)少し難しい言葉もあるんですけど聴いていればわかる、ニュアンスでわかるみたいな言葉も多いので。ストーリーもいろんな愛が、愛と思いが強すぎてぶつかってどうなるのか…。初心者の方にもおすすめですし、なおかつ何回見たことあっても楽しめる歌舞伎らしさも詰まっている」と語りました。

■今年の漢字は「愛」、「父と母がいい距離感で見守ってくれた」

そして、今年を漢字一文字で表していただくと「“愛”ですね。まず、歌舞伎“愛”、1年間大好きな歌舞伎に出させていただいて、いろんなお役もさせていただいて、歌舞伎愛の炎が熱くなりました」と語りました。理由について「友達だったり僕の周りにいる人たちの愛、家族の愛ですね。これは弟2人(中村福之助・中村歌之助)が大きい主役をさせていただいた。(坂東)玉三郎おじさまの公演に兄弟3人で出演させていただいたり、父と母(三田寛子さん)がいい距離感で僕たちを見守ってくれた。愛だと思ったので…」と明かしました。

また、2023年の抱負については「お客様が生で歌舞伎を見たいと思っていただけるような活動を、もっともっとしていきたいと思います。歌舞伎がいろんな人の目にふれて、いろんな人が興味をもってくれて生で劇場に足を運んでくれるような取り組みをしていきたいと思っています」と語りました。