俳優の緒形直人さん（57）が11日、映画『シンペイ～歌こそすべて』の公開記念舞台挨拶に登壇。映画に初主演した歌舞伎俳優の中村橋之助さん（29）との撮影を振り返りました。

映画は、明治時代に生まれ、『東京音頭』や『シャボン玉』、『てるてる坊主』など、数多くの名曲で知られる作曲家・中山晋平さんの生涯を描いた物語。今回が映画初出演となる橋之助さんが主人公の晋平役を担当し、緒形さんが晋平の芸術の師である劇作家・島村抱月役を演じています。

緒形さんは、橋之助さんについて「彼が目の前に座ったシーンがあって、（橋之助さんの父）中村芝翫さんのお若いときの顔そのままで芝居してくるので、セリフが吹っ飛びました。それくらいそっくりで、あそこまで似なくてもいいんじゃないかなっていうぐらい」と振り返りました。

また、橋之助さんは映画の撮影に慣れていないため、苦労していたそうで「テストを何遍も何遍も繰り返して、カメラワークも芝居も固まってから本番に行くんですよ。そういう（ペース）配分がわかりにくくて、（橋之助さんは）全部本気で全力でやるんですよね。本番では“ガス欠になった”なんて彼は言っていました」と明かしました。