×

寺島しのぶ「どん底は5歳」 “歌舞伎の舞台に立ちたかった” 挫折から始まった人生を明かす

2022年11月14日 21:50
寺島しのぶ「どん底は5歳」 “歌舞伎の舞台に立ちたかった” 挫折から始まった人生を明かす
人生を振り返った寺島しのぶさん
俳優の寺島しのぶさんが13日放送の『おしゃれクリップ』に出演。寺島さんが、挫折から始まった49年の人生を振り返りました。

父は人間国宝の七代目・尾上菊五郎さん、母は俳優の富司純子さんという、歌舞伎の名家に生を受けた寺島さん。『女優も人生もいろいろ劇場』と題し、人生の上がり下がりをグラフで表す企画で「どん底は5歳ですね」と振り返った寺島さん。「弟が生まれたその日から、“ヒュッ”と周りの目が(弟に向いた)。やっぱり男じゃないとあまり祝福されなくて」と、物心がつくなりドン底だったと打ち明けました。

MCの山崎育三郎さんが「歌舞伎の舞台に立ちたかった?」と聞くと、寺島さんは「そうですね」と即答。“5歳下の弟が立てて、私はなぜ観客として見なきゃいけないんだ”と、当時の本音を明かすと、山崎さんが「そこからどういうふうになっていくんですか?」と質問。寺島さんは「一生懸命スポーツに励みました。ストレス解消とか何かいろんなものを見ないようにしてたんでしょうね。部活やって、お友達の家に行って、ご飯いただいて、お父さんに宿題見てもらって、もう寝に帰るだけみたいな」と、葛藤の日々を告白しました。

それでも俳優の道を諦められなかった寺島さんは、26歳で、狭き門といわれる『文学座』の座員になり、人生は上向きに。『日本アカデミー賞』最優秀主演女優賞を受賞した作品『赤目四十八瀧心中未遂』について、寺島さんは「この本(原作の小説)を読んで、実際に読書カードを(出版社に)送ったんですよ。“主人公の綾ちゃんをやるのは私しかいません” “映画をやるなら私を覚えていてください”って」と、映画化の情報のない作品に自分を売り込んだと明かしました。

結果、その役を演じることになった寺島さんでしたが、ハードな映画だったため、母の富司さんが出演を反対。人生最大のケンカになったといい「全くおさまらない。おさまらないけど、もう決行ですよね」と、それでも出演に踏み切ったといいます。作品を見た富司さんは“もう何も言わない”と言ったそうで、ある意味で認めてもらえたことを明かしました。