仲野太賀、水原希子ら “映画業界を守る” 取り組みに賛同「日本映画界が良くなることを願っています」
■仲野さん「日本映画界が良くなることを願っています」
【仲野太賀さんのコメント全文】
僕は「日本版CNC設立を求める会」の活動に賛同します。
日本映画の未来にとって、新しい扉が開かれる大きなチャンスだと思っています。
僕自身、日本映画に憧れてこの世界に入ってきました。
しかし昨今、撮影現場では今の業界に対して、なんだか寂しい意見をよく耳にします。
日本映画の未来を、そして自分たちが働いている環境を憂う声は少なくありません。
しかしその声は、何かを変えるには余りにも小さく、頼りないものでした。
このままでは新しい人材が働きたいと思える業界でいられないのではないか。
不安は募りながらも、素晴らしい映画を作りたいという素朴な思いが、何かを支えている気がします。
しかし、この先何年、何十年と映画に携わっていきたい。世界に誇れる日本映画を作りたい。
その為にはやはり、働きやすい環境があってこそ、人材育成の仕組みがあってこそ、歴史ある日本映画の未来を繋いでいけるように思います。
一人一人のスタッフ、そして新しい才能、その人たちを支えることが、これからの映画業界全体の役割なのではないでしょうか。
業界全体が助け合いながら未来を紡いでいけたら、どんなに素敵な事なんだろうと思います。
日本版CNCの設立にあたって、まだまだ課題はたくさんあります。
何が最善なのかを、ぼく自身も勉強していきたいと思います。
少しでも日本映画界が良くなることを願っています。
■水原さん「話しやすい環境作りを目指していく事が大切」
【水原希子さんのコメント全文】
映画界には、長い歴史があるがゆえに縦社会の様なものが存在しており、目上の方に対して言いたい事が言えなかったり、過去のしきたりに縛られて、ディスカッションがしづらい状況になっている事も多いかと思います。
意見が相違した時や言いづらい事がある時こそ、お互いの立場に関係なく話し合いができる環境があれば、より連帯して健康的な作品作りが出来るのではないかと考えます。
出来る限り先輩の方々から若い子達へ歩み寄って頂き、話しやすい環境作りを目指していく事が大切なのではないでしょうか。
尊重を得られない環境の中で作品を作るという事は、例え作品が公開され、世の中で評価されたとしても、当事者の心の中ではずっとその傷を負ったまま存在し続けることになります。
現場にいる誰かが傷ついたり、苦しい思いをするという事がないようにするためにも、日本にもCNCの様な機関ができるという事は大変素晴らしい事だと思います。
良い作品を生み出していけるような機会が増えたり、また、様々なサポートをして頂ける機会が増えるという事は日本の映画界をもっと盛り上げていくことができるのではないでしょうか。
まずは映画に関わる全ての人々が連帯して日本版CNCの設立を目指し、業界全体で映画界の未来について話し合う機会が増えることだけでも、心強いと感じる方はきっと沢山いらっしゃると思います。私もその一人です。とても楽しみにしてます。
他にも、役所広司さんや吉永小百合さん、山田洋次監督、小泉今日子さんなどの映画関係者が、この団体の取り組みに賛同しています。