『笑点』新メンバー、春風亭一之輔「少し後悔」 抜てきされた本音から抱負まで…赤裸々に告白
■収録終えて「今、少し後悔」 苦手なことを告白
――笑点ファミリーになった感想を教えてください。
えれぇところに来ちゃったなって感じです。今、少し後悔していますけど。まぁなんとなく楽しくできましたね。
――どういった後悔があるんでしょうか?
おじいさんしかいないなと思って。ちょうど、たい平師匠が横にいてよかったですけど、“介護の技術”もいると気づきました。
――初回では持ち味はいかせましたか?
大体、素なんですよ。たぶん大喜利の時も素だと思います、ほとんど一緒ですね。たぶん最初見た人は「すごい感じ悪いな、こいつ」って思うかもしれない。だんだん見ていると慣れてきますし、“諦め”って大事ですからね。見続けてもらいたい。
――苦手なものが笑顔だと伺いましたが?
(作り笑いする一之輔さん) 得意に見えますか? これ。素の笑顔が苦手なんですよね。落語とかだとできちゃうんですけど、だから素の。大喜利って素じゃないですか、僕は素でやってったんで。座布団もらっても笑顔ができないというか、座布団もらうことに何の意味があるんだろうって思っちゃったんですよね。
――目標として“座布団10枚獲得”はありますか?
目標?…あります! 座布団10枚とりたいです!
――それは本心ですか?
……とりたいです!
■『笑点』メンバーとの交流語る 「ビジネス的に仲良くしている」
――特に仲良くされている方は桂宮治さんですか?
宮治は…ビジネス的にちょっと仲良くしている。仲良くしたフリでもなんでも、そういう目で見てくれると、ほら。一人じゃね、毛利元就の“3本の矢”って知ってます? まとまった方が売り出しやすい。まだ2本なんですけど、そういうことですよ。面倒くさいですよね、ごちそうしなきゃいけないから、(自分の方が)先輩なんでね。これはビジネスのためだなと思って。
――年齢は宮治さんが上で、落語歴は一之輔さんが先輩なので…
そりゃもう年齢関係ないんですよね、落語界ってね。キャリア上の方が飲み食いしたもの全部払わなきゃいけないので、だから渋々払っていますけど…。
――今後お2人の“宮治さんとのバトル”とか、見所になる予感はありますか?
…知らないよ、そんなこと(笑)。 そんな恥ずかしいこと言えないでしょ(笑)。 これから僕のバトル、宮治のバトル注目ですよなんて、『笑点』においてそんな先行きなんかないでしょ。“そこが売りですから見てください”っていうのもね、そんなの自然に成り立ってくんじゃないですか。
■私生活では3人の父親 どんな反応する?
――私生活では3人の父親ですが家族はまだメンバーになったことを知らない?
はい(まだ知らない)。
――息子さんはどんな感じで喜んでくれそうですか?
喜ぶ前提で言っていますけど…。
――ご反応は?
想像して? “お父さん、本格派から逃げ出したんだね”って言うでしょうね(笑)。「おうともよ!」って言ってやりますよ。両方できるんだよっていうところを見せてあげたいですね。そりゃそうだよ。
■まさかの本音ポロリ!? 「大喜利は3割ぐらいの力しか出さない」
――今後の抱負は?
僕『笑点』ってすごい番組だと思うんですよ。噺家(はなしか)が地上波でずっと毎週毎週、日曜日の夕方に出続けているっていうことは奇跡に近いと思うんですよ。
指名してくれて「やらないか」って言ってくれて、ちょっと迷ったんですけどね。でも笑点に対する恩返しというか、落語家としてね、出させていただくことによってそれも考えたし。あと出ることによって落語も聞きに来てもらいたいなと、寄席とか落語会とか、そういう思いはありますね。まじめなこと言っちゃった。
出ているメンバーは、大喜利より落語のほうが面白いですから。語弊があった! 大喜利もすごい面白いけど、落語を見に行くと、この人こんな魅力があるんだ、こんなにすごい個人の力があるんだ、面白い人なんだ、技術があるんだってわかりますから。
僕も大喜利はたぶん、3割ぐらいの力しか出していないと思うんですよ。出さないと思うんですよ。落語はね、すっごい力出しますから、来てください! あっ、ごめんなさい! 大喜利も100%力出します(笑)。 変な空気になったから。怖かった今。