【昭和のおもちゃが進化】ルービックキューブ、オセロは難易度アップ 早くも玩具業界は“クリスマス商戦”
■ルービックキューブにオセロ…定番ゲームは“難易度高め”に進化
1980年(昭和55年)に日本で発売された『ルービックキューブ』。キューブを縦や横に回しながら、1面ずつ同じ色をそろえていくパズルです。スタンダードなものは、色がついたパネルの部分がシールからタイルに変更されたり、回し心地がよくなったりするなど改良されているといいます。
さらに、難易度が高くなり進化したのが『ルービックキューブインポッシブル』。色の変わらない基本的なパネルと、「見る角度によって2色に変化する」パネルの2つで構成されているのが最大の特徴です。担当者は「(角度で色が変わるパネルは)すごく惑わされて、どちらが正しいかわからない。(スタンダードな)ルービックキューブができる人じゃないと難しいと思います」と話しました。
■オセロは盤面が“立体的”に進化
さらに、1973年(昭和48年)に日本で発売されたオセロは、平面の盤面にあわせて“立体の盤面”が追加された『3D立体オセロ』となって進化。画期的な遊び方ができるおもちゃとして「日本おもちゃ大賞2022 コミュニケーション・トイ部門」で大賞を受賞するなど、高く評価されています。
■三世代が楽しめる“バランスゲーム” 安全性も進化
1967年(昭和42年)にアメリカで生まれ、日本でも発売された『スリルタワー』が復活。高さ118センチメートルのタワーを崩さないように、支えている柱を1本ずつ引き抜いていくゲームです。
元々ゲームの完成度が高かったため、「ルーレットを回して出た色と同じ色の柱を抜く」という遊び方のルールや、サイズはほぼ当時のままだということです。
進化したのは“安全性”。タワーを崩してしまったときに派手に散らばるため、当時は破損することもあったといいます。それに対し今回の『スリルタワー』は、割れにくい、傷みにくい安全性に配慮した材質に変更。安心して遊ぶことができるということです。
担当者は、コロナ禍でおうち時間が増え“家の中でみんなで楽しめるおもちゃ”が注目されているといい、「子どもたちは初めて見る商品で、親世代はどこか懐かしさがある。三世代で楽しんでいただけるおもちゃ」と魅力を説明しました。