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尾上菊五郎 大御所らしからぬ失敗談明かす

2021年4月17日 16:21
尾上菊五郎 大御所らしからぬ失敗談明かす

歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(78)が東京・銀座で、歌舞伎座『五月大歌舞伎(5月3日初日)』の取材会を行い、コロナ禍での公演について語りました。

歌舞伎の三大名作の一つ「仮名手本忠臣蔵」に早野勘平役を勤める菊五郎さん。赤穂浪士討入事件を題材に、四十七士の仇討ちまでの困難や彼らを取り巻く人間模様を描いた作品です。

今回の役について菊五郎さんは「難役の難役、本当に気が抜けない、やることの多い役」と語り「今、新種のイギリス型とかブラジル型とかはやっていますけど私は五代目、六代目が作った“音羽屋型”でいこうと思っています」と世相を交えユーモラスに話してくれました。

そしてこの1年、体調の変化について「先月の芝居で、朝起きたら頭がおもく痛いので芝居に行くとき1錠でいい鎮痛剤を2錠飲んでいって、まだ頭がぼやけるなと、また2錠飲んじゃったんですよ。そしたら脂汗がダラダラ出てきて、舞台で腰が抜けちゃった」と舞台での失敗談を語ると「自分じゃ胃腸が強いからこれくらい飲んでも大丈夫だろうと思ったら、鎮痛剤4錠飲んじゃったらダメでした」と大御所役者らしからぬ意外なエピソードを明かしました。

また、感染が拡大する中、普段から気をつけいることに「何をしたらいいんだっていうくらい、去年の3月から気を付けています。この1年間で食事に行ったことは1回か2回くらい、ずっと家に引きこもっています」と周りに迷惑をかけないよう気を付けていることを語りました。