阿部寛 “日本人初” スター・アジア賞を受賞 英語でスピーチ「ものすごく幸せ」
今年で開催20周年のこの映画祭は、北米で注目されるアジア映画の映画祭。スター・アジア賞は、アジアで最も活躍する俳優に贈られます。
映画祭では、8月26日より全国公開される映画「異動辞令は音楽隊!」がワールドプレミア上映されました。阿部さんは、長年、犯罪捜査の第一線で刑事を務めるも、突然警察音楽隊への異動を命じられ、音楽隊のドラム奏者として新たな挑戦に打ち込んでいく主人公を演じています。
■英語でスピーチ「ものすごく幸せに思っています」
黒のスーツ姿で授賞式に登場した阿部さんは、「この素晴らしい賞をいただけて本当にうれしく思っています。また、ニューヨーク・アジア映画祭に来てくださった皆さんの顔が見られて、ものすごく幸せに思っています。この映画祭に尽力くださったスタッフの皆さんにもお礼申し上げます。また、私のこれまでの作品を手掛けてくださった、全ての監督、俳優の皆さん、スタッフの皆さんにもここで改めてお礼を言わせてください。本当にどうもありがとうございます」と受賞の喜びやスタッフへの感謝を英語でスピーチしました。
■ドラム奏者の役「初めて自分が役作りで半分諦めかけた」
また、本作でドラム奏者として日々奮闘していく役どころを演じた阿部さんは、「ドラムは今まで全く叩いたことがなくて、楽器自体触ったこともなかったんです。スティックの叩き方から全く分からなくて“もういつになったらできるんだろう”と。初めて自分が役作りで半分諦めかけたんですけど、みんなと一緒に“とりあえず最後までやってみよう”と言って、最後まで無理やりやったんですね。そのとき、下手だけど一緒に助け合いながらやれたんですよ。そこからつかみ出して、のびが早く、学びが早くなりました」と撮影を振り返りました。
さらに、阿部さんは、演じた主人公に共感した部分があったといい「彼も50を過ぎて、新しい世界に挑戦していくという意味では感銘というか、共感しました。自分もだいぶ俳優をやっていますけど、自分のステージ、色々な世界に挑戦してみたい気持ちはあるので、あれだけ堅い人間が柔軟になれたというのは、すごく共感しましたね」と今後の意気込みもまじえてコメントしました。
『異動辞令は音楽隊!』
配給:ギャガ
8月26日(金)全国ロードショー
©2022「異動辞令は音楽隊!」製作委員会