海老蔵の長女・ぼたん、演技は「30点」
歌舞伎俳優・市川海老蔵さんの長女で、ドラマ『二月の勝者−絶対合格の教室−』(日本テレビ系・毎週土曜よる10時〜)に出演中の市川ぼたんさん(10)にインタビュー。舞踊家として活動するぼたんさんが、初めての現代劇挑戦での苦労、さらに自身の性格についても語ってくれました。
ドラマは、中学受験を目指す進学塾が舞台。柳楽優弥さん演じる冷酷で超現実主義のカリスマ講師・黒木蔵人(くろき・くろうど)が、過激な発言を繰り返しながらも、生徒全員を第一志望校に合格させるべく奮闘する物語です。
ぼたんさんは、進学塾に通う小学6年生の浅井紫(あさい・ゆかり)役を演じています。
■共演者のセリフも覚えて撮影現場へ
——今回、初めて現代劇に挑戦してみて、どんなところが楽しいですか?
自分と違う人を演じるのが楽しいです。
——今までと違って難しかったところは?
(日本舞踊の)踊りでは、あまり私はセリフとか言わないんですけど、ドラマだとセリフを言う場面もあるし、どういう感情でどういうふうにセリフを言えばいいんだろうとか、そういうのを考えるのが難しいです。
——セリフは、普段どうやって覚えていますか?
相手のセリフとかもできる限り覚えて、自分のセリフも覚えて、自分が今日撮るシーンの一通りのセリフを(共演者の)みなさんのも覚えて。それで一通り覚えたあと、自分のセリフのところをよく読み返してどういう感情で言ったらいいのかな、とかそういうのをたまに書いたりしてます。台本に。
ぼたんさんは、ドラマの役作りのために長かった髪をばっさりカット。ボブヘアにイメージチェンジして、撮影に臨みました。
——今の髪形は気に入っていますか?
はい。気に入ってます。切る前は自分の髪を切ったらここぐらい(肩ぐらい)になるな、というのを予想して、長かったので髪を(手で)丸めてみて“似合わないな”とか“すごい嫌だな”とか思ってたんですけど。切ってみてから「かわいいね」とか、学校の友達とかにも言われて。私、小さい頃からずっと前髪を作ったことがなかったので作れてうれしいし、すごく気に入ってます。
■柳楽優弥さんから「プロだね」と言われました
——撮影の合間に、柳楽優弥さんや井上真央さんとお話されたりしますか?
井上さんは(ドラマで紫が所属する)Rクラスの担任の先生なので、撮影の合間に「学校どう?」とかそういう話をちょこちょこしてくださってうれしいです。柳楽さんは、生徒役の人達と腕相撲をしていたときにたまたま見てて、コツを教えてもらいました。(コツを聞いて)やってみたら「ぼたんちゃんの構え方がすごいプロだね」とか言われました(笑)立ってて、机をつかんでやってたんですけど、なんか…笑われました(笑)
■「家ではおもしろいけど、現場では普通なんです」
——インタビューの最初に、ぼたんさんが「自分と違う人を演じるのが楽しい」と言ってましたが、今回の紫役は、ぼたんさんとどういう違いがありますか?
私は、普段家とかではおもしろくて学校ではテンション高くて、撮影現場とかに来ると普通なんですよ。なので「全然性格違うね」とか言われるんですけど。(役の)紫ちゃんは、自分でもちゃんと思ってることもあるし、私的にはちょっとだけ似てるなって思うんですけど、文房具好きなところとか、私もちょっとお花屋さんになってみたいなっていう心もあるので。
私も自分の心は持ってるんですけど、市川ぼたんとして。でも紫ちゃんはまた違う、悩んでるときはちゃんと先生に相談しているし、でも私は困っていることがあっても、あんまり相談しないので…難しいです。自分とは似てるところもあるし、違うところもあるので、そこの使い分けが難しいです。
■初の現代劇挑戦も…自分の演技は「30点」
——自分の演技に点数をつけるなら、100点満点中何点だと思いますか?
どうやってやるんだろう…こうか!(※手で30を作って)30点です!
——ちゃんと(カメラの)向きも考えてくれたんですね。ありがとうございます。なんで30点だと思うんですか?
第2話の演技を見て、早口だったりとかそういうのを見てもうちょっとゆっくりしゃべろうかな、とか。なんか慌てちゃうんですよ。監督さんにも撮る前に、「次のセリフが分かっちゃってるからゆっくり言ってみてね」とかも言われたりしてるんですけど。次のセリフが分かってるので、どんどん早口になっていって。ゆっくり言いたいなって思いました。