市川海老蔵 “團十郎襲名”に向け家族で成田山へ “海老蔵”としての最後の舞台
2022年10月31日と11月1日に、歌舞伎座にて行われる『十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演』で、海老蔵さんは十三代目市川團十郎白猿を襲名することになっています。
■家族で人力車に乗りお練り
海老蔵さんは集まった観客に向け「海老蔵となりまして18年。18年前もお練りをさせていただきました。その折りは、(先代の)父も共に歩いていたわけでございます。大変その時の記憶が今走馬燈のようによみがえり、少し胸が熱くなり、また、麻央と結婚した折りも、結婚報告でこちらのほうにお邪魔させていただきました。倅(せがれ)も今回、八代目市川新之助という名跡を相続いたします。お練りの際に、“新之助さん!”とお声がかかると、私も新之助の時代がございましたので、またそれも懐かしい、なんとも言えない時間でございます」とこれまでを振り返りました。
■海老蔵襲名から18年間「精いっぱいその時代を生きた」
その後、報道陣の取材に応じ「(18年前の)海老蔵襲名の口上の時に三津五郎の兄さんが、“海老”と“海老蔵”をかけたのでしょうけれど、“海老という生き物は何回も何回も脱皮をして大きくなっていくものでございます。新海老蔵も何回も脱皮して大きな役者になっていただきたい”というようなお言葉を口上でしゃべられました」と振り返った海老蔵さん。
続けて「そういう意味では様々なところで大きな経験をさせていただいて、脱皮できたかどうか、大きくなれたかどうかは分かりませんけども、精いっぱいその時代を生きたのではないかなと感じています」と心境を明かしました。
そしてこのあとに行われた『奉納歌舞伎』の舞台で、海老蔵さんは、『市川海老蔵』という名跡での最後の舞台に立ちました。