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林家たい平 笑点メンバーで芸術を理解できる人は“木久扇師匠” 「喜んでくれていると思う」

2023年6月21日 22:50
林家たい平 笑点メンバーで芸術を理解できる人は“木久扇師匠” 「喜んでくれていると思う」
林家たい平さん
落語家の林家たい平さん(58)が、東京・松屋銀座で21日から『うつわ展』を開催。百貨店初開催を記念してイベントが行われました。

武蔵野美術大学を卒業し、2022年には故郷の埼玉県・秩父に『たい平美術館』をオープンさせるなど芸術家としての顔も持つたい平さん。『うつわ展』は、たい平さんが1つ1つ染め付けを行った長崎県の『波佐見焼』のうつわを展示即売するイベントです。

約150点もの作品を出品したたい平さん、『波佐見焼』には約20年前に出会ったといいます。たい平さんはその魅力について「波佐見焼のすてきなところは日常づかいがすごく得意なんです。磁器ですので、すごく強度もありますし、毎日がちゃがちゃ洗ってもまったく壊れませんし、日常の中にある美しさという意味では、落語とちょっと似ていてるなと思って。落語も毎日の日常の中にある笑いだったり、楽しみだったりするので、すごく『波佐見焼』と共通する部分でした」と語りました。

イベントでは、たい平さんが染め付けのデモンストレーションも行いました。普段、どのように染め付けをしているのか聞かれると、「こういうメッセージをつけて、このお皿ができあがったらいいなとか、これにパスタを盛ったら楽しいなとか、パスタをみんなでシェアしながら、食べ終わって出てきた柄が、こんな柄だったら楽しいなとか、すべて一期一会というふうに考えていまして。自分が染め付けるうつわも一期一会で、出会ったお皿に僕がなにができるかというものを考えて、いつも描いています」とこだわりを明かしました。

イベント終了後、報道陣の取材に応じたたい平さん。“笑点メンバーでたい平さんの芸術を理解してくれる人は誰か”と問われると、たい平さんが挙げたのは、林家木久扇さん(85)の名前。

「木久扇師匠は、漫画家のところに弟子入りを最初なさって、その後落語家になりましたから、いまだに絵をお描きになりますし、僕が笑点に入ったときも、“絵心がある人がもう1人入ってくれてうれしい”という手書きのハガキをすぐにくださったので。“色々なことをやりなさい、なんでも落語だけじゃなくて色々なものに挑戦しなさい”と言ってくれているのも、木久扇師匠なので、たぶん喜んでくれていると思います。喜んでくれていると思いますっていうと死んじゃったみたいですね(笑)」と笑いに包みました。