『笑点』有力候補と言われていた蝶花楼桃花が語る 新メンバーの春風亭一之輔は「笑顔が苦手な人」
■落語家の蝶花楼桃花さんにインタビュー
――五代目春風亭柳朝三十三回忌追善興行について
私は大師匠(五代目春風亭柳朝さん)に会ったことがないので、師匠(春風亭小朝さん)から聞いている五代目の姿しかわからないんですけども、本当に優しい師匠だったようで、一緒に何かできたらよかったな。1回でもいいからお会いしたかったなというのは常に思っています。こんなにもお客さんが来てくださるっていうのは、五代目のすごいところだなと思いますし、愛されていた人なんだなと実感いたしました。
■『笑点』メンバーの好楽さんが落語協会の寄席へ
――三遊亭好楽さんが40年ぶりに落語協会の定席へ
もうドキドキしますし、楽屋にいる風景すら見たことがないので。ご挨拶しただけで「おぉ~好楽師匠いる~!」みたいなテンションが上がる感じです。もちろん好楽師匠には何度もお会いしています。けれども、寄席の座布団に座っている姿、興奮します。きょうこれからおいしいロシア料理に連れて行ってくれるそうなんで、それを楽しみに(笑)
■有力候補と言われていた桃花さんが語る、新メンバー・一之輔さん
――『笑点』新メンバー・春風亭一之輔さんについて
もう順当と言いますか、逆にお忙しいから、「一之輔兄さんではないんじゃないか」と仲間が言っていたぐらい。もう兄さんが適任と言いますか、そうだろうなという納得! という感じですね。
(一之輔さんの笑点の写真を見ながら)顔引きつっていますよね? 心からの笑顔じゃないでしょう絶対。兄さんが落語界の大スターでもあるけれども、笑点のスターにもなるっていうのは一門としてもうれしいですし、やっぱり兄さんみたいな方がどんどん笑点を盛り上げて、さらに今までの師匠方の盛り上げにプラスしていくんだろうなって、私もちょっとワクワクしています。
――世間の桃花さんが有力候補だという声は知っていた?
私じゃないことは、私が自分で一番わかっていたので、絶対私じゃないし、そんな気配すらなかったので、名前を挙げてくださるのは本当にうれしかったんですけど、本当に一瞬たりとも風も吹かなかったので、私は何でもなく、皆さんと一緒に新メンバー誰なんだろうって楽しみにしていた、そんな存在でございます。
■『笑点』大喜利を見た桃花さんの感想は?
――新メンバー発表の放送は見た?
もちろん見ました。「やっぱりか~」っていう感じです。はい、もうね…ちょっと怪しかったんですよ。「兄さんでしょ?」と言った時に話をそらしたんですよ、あの人。だから絶対そうだとか勝手に思ってたんですけど。やっぱり兄さんが適任だと思っていたので、「兄さんじゃないとしたら誰なんだろう」みたいな。私も本当にわからなかったので。
――『笑点』大喜利の一之輔さんを見た感想は?
笑顔が苦手な人ですから(笑)自然に兄さんがほころぶ顔が何か所もあったので、その場になじむ力っていうのが兄さんはすごくあるから、もうなんかリラックスしているみたいなことも見てとれたので、仲間として「すごいな」って思いました。
――林家木久扇さんもメンバーになじむ力があると言っていたが
やっぱりそうですよね。本当にそう思います。そういうのが早いなって思います、兄さんは。
桃花さんは3月上旬に浅草演芸ホールで、首都圏の寄席定席で史上初めてとなる全出演者が女性芸人という『桃組』公演を企画プロデュース。演芸界のひな祭りとして各出演者の個性をいかしたコーナーも考えているそうで、「女性というのは一つの大きな個性。寄席でこれだけの女性の数を見るのは史上初。今まで女性落語を見たことがなかった方も楽しんでいただければ」と力を込めていました。