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【スト6】世界王者が日本で誕生 名作格闘ゲームに新たな操作方法 “ワンボタンで必殺技”を取材

2025年3月11日 21:25
【スト6】世界王者が日本で誕生 名作格闘ゲームに新たな操作方法 “ワンボタンで必殺技”を取材
『ストリートファイター6』の世界大会が日本で開催 その人気を後押しする“モダン操作”を取材
格闘ゲーム『ストリートファイター6』(15歳以上対象)の世界王者を決める『CAPCOM CUP 11』が、5日から8日にかけて東京・両国国技館で行われました。発売以来、盛り上がりをみせる『スト6』。人気を後押ししているという理由のひとつが、今作から導入された新たな操作方法です。来場者たちは、どの操作タイプで楽しんでいるのか取材しました。

■日本初開催の世界王者決定戦 賞金は100万ドル

『CAPCOM CUP 11』は、『ストリートファイター6』で行われる世界最高峰の公式世界大会。世界中で行われる予選大会を勝ち上がった合計48人の選手が出場でき、世界最強の称号と優勝賞金100万ドル(約1.5億円 1ドル=149.62円 2月28日のレート換算)をかけて対戦します。これまでアメリカで開催されてきましたが、今回初めて日本での開催となりました。

■「なんも言えねえってこういうこと…」 優勝は福島のeスポーツチーム所属の翔選手

最終日となった8日は、予選ラウンドを勝ち抜いた16人の選手が決勝トーナメントでバトル。決勝では福島県のeスポーツチーム・IBUSHIGINに所属する翔選手(27歳、キャラクター:JP 操作タイプ:クラシック)とチリのBLAZ選手(15歳、キャラクター:リュウ 操作タイプ:クラシック)が対戦。試合は5セットマッチの3セット先取で行われ、翔選手が3-1で勝利し、賞金100万ドル(日本円で約1.5億円)と世界最強の称号を手に入れました。

大会後、翔選手は「なんも言えねえってこういうことなんだなと。感無量ですね。そのぐらいの言葉しか出てこないです」と笑顔で喜びを語りました。

1991年にアーケードで登場し、1992年にスーパーファミコンのソフトとして発売され人気となった『ストリートファイターⅡ』。そのシリーズ最新作として2023年に発売されたのが『ストリートファイター6』です。全世界で440万本(2024年12月31日時点)を販売するなど世界的にも人気のある格闘ゲームです。

派手なバトルエフェクトなど人気の理由は様々ありますが、そのひとつといえるのが今作から導入された新たな操作方法です。

これまでの方向キーと6つのボタンで必殺技を繰り出す操作方法『クラシック操作』に対して、ワンボタンで必殺技を出せる初心者向けの操作タイプ『モダン操作』が登場。格闘ゲームの初心者でも気軽に楽しめるようになりました。

■あなたの操作タイプは? 会場でアンケート

大会の会場を訪れた観客に、どちらの操作タイプを使用しているのか? アンケートを実施しました。

約3時間のアンケートの結果は、『モダン操作』が50人で『クラシック操作』が88人。

ゲームを始めた当初は『モダン操作』で遊び、現在は『クラシック操作』に移行したという20代の観客は、「『ストリートファイターⅣ』でクラシック(コマンド入力)の練習をしていて、数時間やったんですけど、波動拳をやっと出せるくらいで必殺技は出ず、試合にもならない。心が折れたんですけど、『ストリートファイター6』で『モダン操作』がでた。なんだろうって調べたら、簡単にコンボや必殺技が出せると聞いて」とゲームを始めるきっかけになったと語りました。

また、『ストリートファイターⅡ』世代で、現在は親子でゲームを遊んでいるという40代の父親は「格闘ゲーム人口が苦戦してきた中で、今回『モダン操作』ですごく(人が)戻ってきたみたいなので、いにしえの格闘ゲームファンからするとうれしいなと思います」と格闘ゲーム人気の復活を喜んでいました。

最終更新日:2025年3月11日 21:25
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